ファクタリングとは?ファクタリングの種類と仕組み、メリット・デメリットを解説

ファクタリングとは?ファクタリングの種類と仕組み、メリット・デメリットを解説
本コンテンツには、紹介している商品(商材)の広告(リンク)を含みます。
ただし、当サイト内のランキングや商品(商材)の評価は、当社の調査やユーザーの口コミ収集等を考慮して作成しており、提携企業の商品(商材)を根拠なくPRするものではありません。
目次
  1. ファクタリングとは?ファクタリングの種類と仕組み
    1. 5つあるファクタリングの種類
    2. 2社間・3社間ファクタリングって何?仕組みと特徴
  2. こんな企業におすすめ!ファクタリングの利用がおすすめなケース
    1. 銀行の融資がとおらず資金繰りに困っている
    2. 入金サイクルが遅く困っている
    3. なるべく早く資金を調達したい
  3. こんな業者に注意!悪質なファクタリング業者のケース
    1. 1.給料ファクタリング
    2. 2.手数料が法外な金額
    3. 3.債権を一部しか買い取らない
    4. 4.買取金額の支払いが一括ではない
    5. 5.担保や保証人を要求してくる
  4. 利用前に知っておくべきファクタリングのメリット・デメリット
    1. ファクタリングの6つのメリット
    2. ファクタリングの4つのデメリット
  5. ファクタリング会社の選ぶ際の4つの注意点
    1. 1.手数料が出資法を超えた割合になっていないか
    2. 2.手数料以外の費用についてもちゃんと内訳を提示しているか
    3. 3.契約書の内容に不足がある・契約書を作成してくれない
    4. 4.会社の所在地や代表者の情報などが全て明示されているか
  6. 何を比較すればいい?ファクタリング会社の比較ポイント
    1. 手数料
    2. 信頼性
    3. 入金スピード
    4. 口コミ
  7. ファクタリングを利用した資金調達までの基本的な流れ
  8. ファクタリングに必要な書類と審査について
    1. 必要書類・準備物
    2. ファクタリングの審査内容
  9. おすすめの優良ファクタリング会社9社を紹介
    1. アクセルファクター
    2. ベストファクター
    3. えんナビ
    4. No.1ファクタリング
    5. QuQuMo
    6. 事業資金エージェント
    7. FREENANCE
    8. OLTA
    9. MSFJ
  10. さいごに
債権ナビ男

債権ナビ男
債権(売掛金)を回収できない……。
ファクタリングサービスを利用したいけど、どこの業者に頼めばいいんだろう

安心できるおすすめのファクタリング会社が知りたい!

今すぐ債権を現金化したかったり、返済期限を延長されたりして不良債権になるのではないかとお困りの方もいるでしょう。

ファクタリングの手数料や手続きは、ファクタリングサービスを提供する会社によって異なります。

ファクタリング会社を選ぶときは、それぞれのサービス内容や手続きの違いを踏まえて自分の要望や事情にあわせて選ぶことが大事です。

本記事では、ファクタリングの基本的知識と、即日現金化が可能なファクタリング業者11社のサービス内容や手数料について比較と解説をします。

ファクタリングとは?ファクタリングの種類と仕組み

ファクタリングとは、企業間の取引で発生する売掛債権(企業に対して金銭を支払わなければならない権利)を現金化できる仕組みです。

売掛債権を持っている企業は、ファクタリング会社に債権を売却することで事前に金銭を得られます。

たとえば、あるサービスを企業に対して販売したとしましょう。

サービスを購入した企業は、サービスを提供した企業に対して金銭を支払う義務が発生します。

しかし、その場で現金払いするわけではなく、数か月後に振り込みなどで支払われるケースが多いです。

そこで、すぐに現金化できるのがファクタリングです。

「すぐに現金が欲しい」という企業は、ファクタリングの利用に向いているといえます。

5つあるファクタリングの種類

ファクタリングには、大きく5つの種類があります。

  1. 買取ファクタリング
  2. 保証ファクタリング
  3. 一括ファクタリング
  4. 国際ファクタリング
  5. 医療ファクタリング

それぞれの種類を理解し、目的に応じて使い分けましょう。

買取ファクタリング

買取ファクタリングとは、企業間の取引で発生した売掛債権をファクタリング会社に売却することで現金化できる仕組みです。

特徴としては、以下のとおりです。

  • 現金化までが早い
  • 売掛先が倒産しても、基本的に返還義務なし
  • 取引先の支払い情報が審査に影響
  • 手数料が高い

利用者はファクタリング会社から金銭を支払われた後、取引先が倒産しても基本的に返還義務がありません。

買取ファクタリングは、取引先の支払い能力が不安な場合に有効な方法です。

保証ファクタリング

保証ファクタリングとは、取引先の売掛債権に対する支払いをファクタリング会社が保証する仕組みです。

一般的なファクタリングは金銭の支払いを目的としていましたが、保証ファクタリングでは保証のみになります。

利用するときは、取引先の支払い能力に不安がある場合や契約先が一つの企業に集中しているときがおすすめです。

保証料は取引先の審査によって決定します。

保証料が安い場合、取引先の経営状況が安定していることがわかります。

一括ファクタリング

一括ファクタリングとは、売掛債権を金融機関が一括して買取り、債権者の口座に代金を振り込むことにより、決裁事務の合理化を図る仕組みです。

仕組みとしては、買取ファクタリングと同様です。

金融機関がファクタリング会社の代わりを務めるため、企業の信頼性が高くないと利用できません。

手数料は、一般的なファクタリングよりも低めに設定されています。

国際ファクタリング

国際ファクタリングとは、海外企業との間で輸出を伴う取引が発生した場合に利用できる仕組みです。

取引先の調査を含む対応は、海外のファクタリング会社によっておこなわれます。

国内のファクタリングと比べて、利用にかかる料金は割高の傾向です。

医療ファクタリング

医療ファクタリングとは、診療報酬債権(医療機関が社保や国保に対して有する診療報酬債権)を現金化できる仕組みです。

診療報酬債権は、取引が発生してから2か月から3か月後に支払われます。

そこで、すぐに現金化したい場合に利用できるのが医療ファクタリングです。

診療報酬債権は貸倒れのリスクが低いため、一般的なファクタリングよりも手数料は低い傾向にあります。

2社間・3社間ファクタリングって何?仕組みと特徴

ファクタリングには、2社間と3社間でおこなわれる仕組みがあります。

それぞれの仕組みを理解し、自社にあった仕組みでファクタリングを利用しましょう。

2社間ファクタリング

2社間のファクタリング

2社間ファクタリングとは、利用者とファクタリング会社との間で取引が進められる仕組みです。

最大のメリットは、取引先の同意を得ずに進めるため、取引先にファクタリングの事実を知られずに進められることです。

もし、取引先にファクタリング利用の事実が判明した場合、今後の取引に悪影響を及ぼす可能性が考えられます。

2社間ファクタリングであれば、取引先とのやりとりが一切不要のため安心して取引を進められるでしょう。

しかし、3社間ファクタリングと比べて手数料は高いです。

3社間ファクタリング

3社間のファクタリング

3社間ファクタリングとは、利用者・取引先・ファクタリング会社との間で取引が進められる仕組みです。

2社間ファクタリングと比べて、手数料が安く設定されています。

しかし、取引先の同意を得ながら進めるため、ファクタリング利用の事実は明らかになってしまいます。

その結果、「経営が危ないのではないか」と勘繰られる可能性があり、今後の取引に悪影響が出てしまうことも想定されるのです。

また、3社間で進めるため2社間ファクタリングと比べて、資金化までに時間がかかってしまいます。

こんな企業におすすめ!ファクタリングの利用がおすすめなケース

ファクタリングをおすすめする3つのケースについて紹介します。

自分が以下の状況である場合、利用を検討してみましょう。

  • 銀行の融資がとおらず資金繰りに困っている
  • 入金サイクルが遅く困っている
  • なるべく早く資金を調達したい

銀行の融資がとおらず資金繰りに困っている

銀行は融資の際に審査をおこないますが、当然、審査の結果「融資できない」という結論になるケースもあります。

中小企業や個人事業主などは、業績が不安定なことも少なくありません。

また、起業してすぐの会社も業績が不安定であることや、会社としての実績や歴史が乏しいことを理由に融資を断られる可能性もあります。

銀行からの融資が厳しい場合は、ファクタリングの利用を考えましょう。

ファクタリングは債権者(売掛金などの債権を持っている会社)の業績ではなく、債務者の信用を確認しておこなわれるため、銀行融資がとおらなくてもファクタリングなら使える可能性があるのです。

入金サイクルが遅く困っている

商品やサービスの提供後に代金を回収するといったサイクルが一般的ですが、入金サイクルが遅くて困るケースも珍しくありません。

取引先は約定の日までに入金すればいいわけですから、約定よりも早く入金して欲しいとお願いしてしまうと、取引先からは「約束が違う」と不快感を抱かれたり信頼関係に影響が出る可能性もあります。

このようなケースにもファクタリングをおすすめします。

ファクタリングで売掛金などの債権を資金化すれば、入金サイクルがずれていても必要なときに資金調達が可能です。

なるべく早く資金を調達したい

税金の支払いや新規事業の準備のために、急いでまとまった資金が必要になるケースもあるでしょう。

このようなケースでは、ファクタリングによる資金調達をおすすめします。

ファクタリングの中には即日対応の会社もありますから、急いで資金調達したいときに利用すれば、売掛金などの入金タイミングを待たずに資金調達が可能です。

こんな業者に注意!悪質なファクタリング業者のケース

ファクタリングには、悪質なケースが存在します。

5つのケースを紹介するので、利用時には注意しましょう。

  1. 給料ファクタリング
  2. 手数料が法外な金額
  3. 債権を一部しか買い取らない
  4. 買取金額の支払いが一括ではない
  5. 担保や保証人を要求してくる

1.給料ファクタリング

給与ファクタリングとは、支払いが確定している賃金請求権をファクタリング会社に売却することで、事前に金銭が支払われる仕組みです。

2社間ファクタリングと似たような仕組みですが、給与ファクタリングは貸金業に該当すると考えられ、貸金業としての登録が必要と考えられています。

給料ファクタリングを謳う業者は、賃金業に未登録の場合が多いため、貸金業法に抵触している可能性が高いといえるでしょう。

2.手数料が法外な金額

ファクタリング業者の中には、法外な手数料を要求してくることがあります。

利息制限法に基づく上限金利は、以下のように定められています。

  • 10万円未満(上限年20%)
  • 10万円〜100万円未満(上限年18%)
  • 100万円以上(上限年15%)

ファクタリングを利用する場合は、上限金利を超えた、法外な手数料となっていないか確認しておきましょう。

3.債権を一部しか買い取らない

ファクタリング業者は、利用者の債権を全て買い取るのが基本です。

しかし、業者の中には一部だけを買い取るケースがあるので、提案された場合は注意が必要です。

そのような業者は、一部だけを買い取ることで回収できなかったときのリスク回避や、一部の債権を担保に利用していると判断される可能性があり、実質的に融資をおこなっていると評価され得るでしょう。

4.買取金額の支払いが一括ではない

契約締結時に一部の金額だけを利用者に支払い、取引先から金銭を受け取ってから残りの分を利用者に支払う、というケースがあります。

しかし、これは残りの債権を担保にして融資していると評価できるでしょう。

もし提案された場合には注意しましょう。

5.担保や保証人を要求してくる

ファクタリング業者に担保や保証人を要求された場合は、実質的に融資と評価される場合が多いでしょう。

その場合は貸金業に登録されているのかをまず確認し、違法性の有無を見極めましょう。

利用前に知っておくべきファクタリングのメリット・デメリット

ファクタリングとはどのようなサービスなのか理解を深めるためにも、利用前にメリットとデメリットについて知っておきましょう。

ファクタリングの6つのメリット

まずはファクタリングのメリットについて説明します。

最短即日で現金化ができる

ファクタリングのメリットは、売掛金などの債権を早期に現金化できるところです。

売掛金の支払期日がまだ先であるが、今すぐ資金が必要という場合、取引先に「早めに入金して欲しい」と相談すれば信用力に不安を覚えられてしまうかもしれません。

また、取引先は支払い日までそもそも支払う必要がないわけですから、資金準備ができていないなどの理由から支払いを拒否される可能性もあるでしょう。

このような場合にファクタリングサービスを利用することで、迅速な資金調達ができるというメリットがあります。

自社の業績に関わらず資金調達できる

ファクタリングサービスとは、金銭債権を売却することで資金化するサービスであり、融資やローンのような借入取引ではありません。

ファクタリングで重要になるのは、取引先の信用情報であるため、利用にあたり利用する企業の信用情報が参照されることは基本的にありません。

そのため、利用する企業の業績に関わらず資金調達が可能です。

2社間の場合、債務者に知られない

買取型のファクタリングには2社間ファクタリングと3社間ファクタリングがあります。

このうち2社間ファクタリングは、ファクタリングによる債権譲渡の事実を債務者に通知しないでおこないますので、取引先にファクタリングによる資金調達をおこなっていることが知られません。

そのため、取引先への信頼関係などにひびが入る心配もなく資金を手に入れられます。

審査が比較的緩い

ファクタリングは、銀行融資に比べて比較的審査が緩いといわれています。

審査が緩いのは、売掛先の信用力が重視されるのと高い手数料が理由です。

売掛先の信用力が重視されるため、利用企業の信用力が低くても審査にとおる可能性があります。

また、審査を緩くする一方で貸倒れするリスクを回避するために、手数料を高く設定しているのです。

取引先の倒産による売掛金未回収リスクを回避できる

ファクタリングでは、契約後に売掛先が倒産しても、ファクタリングで得た金銭を払戻す必要はなく、ファクタリング会社がそのリスクを負担します。

したがって、ファクタリングの利用企業は、取引先の倒産による売掛金未回収リスクを回避できるのです。

担保や保証人なしで資金調達できる

ファクタリングは、担保や保証人不要で資金調達ができます。

銀行融資の場合、担保や保証人を準備しなければ借り入れができません。

しかし、ファクタリングは融資とは異なるため、担保や保証人不要で資金調達が可能です。

ファクタリングの4つのデメリット

ファクタリングを利用する前に、必ずデメリットについても把握しておきましょう。

手数料が発生する(2社間の場合だと手数料が比較的高い)

サービス利用の都度、所定の手数料が発生してしまうのはファクタリングのデメリットのひとつです。

手数料は会社によって異なりますが、一般的に2社間ファクタリングのほうが3社間ファクタリングより高い傾向にあります。

株式会社アクセルファクターの手数料
売掛債権額ファクタリング手数料
~100万円2%~
101~500万円2%~
MSFJ株式会社の手数料
売掛債権額ファクタリング手数料
~100万円 (クイックファクタリング)3.8%~
10~500万円 (個人事業主様専用ファクタリング)3.8~9.8%
株式会社NO1の手数料
売掛債権額ファクタリング手数料
2社間ファクタリング5~15%
3社間ファクタリング1~5%

取引先の信用情報によっては対応してもらえない可能性がある

ファクタリングでは、債権回収の可能性の有無がチェックされ、自社の信用状況や経営状態がよくても、債務者(売掛金などを支払う側)の信用状況や経営状態が悪ければ、回収の可能性が乏しいとして、利用を断られてしまうケースもあります。

利用前に債務者である個人や会社の信用状況を確認しておきましょう。

3社間の場合、取引先にバレて関係が悪化する能性がある

2社間ファクタリングの場合は債務者に債権譲渡について通知がされませんので、債務者にファクタリングによる資金調達を知られることはありません。

しかし、3社間ファクタリングの場合は通知されてしまいますので、債務者にファクタリングによる資金調達をしていることがわかってしまいます。

ファクタリングは、一般的に金融機関からの融資が難しい場合の手段であることが多いため、債務者から信用に不安があると思われてしまうリスクがあります。

場合によっては、今後の取引を敬遠されるのに加え、他の企業に噂が広まることもあるかもしれません。

知らずに違法業者と取引してしまうリスクがある

ファクタリング会社の中には法外な手数料を請求したり、貸金業の登録がないのに担保や保証人を要求し実質的に融資をおこなっているなどの違法業者が存在します。

違法業者かどうかを見極めるためには、ファクタリングの仕組みについて理解をしておくことが重要です。

ファクタリング会社の選ぶ際の4つの注意点

ファクタリングを利用する際は慎重に会社を選ぶことが重要です。

ファクタリング会社の中には詐欺まがいの行為をしている会社も紛れていますので、軽率に選定してしまうと思わぬトラブルに発展する可能性があります。

ファクタリング会社を選ぶ際の注意点について紹介します。

  1. 手数料が出資法を超えた割合になっていないか
  2. 手数料以外の費用についてもちゃんと内訳を提示しているか
  3. 契約書の内容に不足がある・契約書を作成してくれない
  4. 会社の所在地や代表者の情報などが全て明示されているか

1.手数料が出資法を超えた割合になっていないか

出資法は、貸金業を営む者の貸付行為について、最大年20%を超える利息を設定する行為を犯罪として厳しく規制しています。

ファクタリングは本来貸付行為ではありませんが、出資法の範囲内で手数料を設定している企業は複数あります。

ファクタリング手数料が非常に高額であり、年20%を超えるような場合は、出資法違反のリスクについて十分に検討されていない可能性があり、注意が必要と思われます。

2.手数料以外の費用についてもちゃんと内訳を提示しているか

ファクタリング会社との間で利用料金のトラブルにならないためにも、申込の前に費用について明確にしてもらいましょう。

手数料以外にどのような費用が発生するのかなども、契約書や説明書など書面により明確な説明ができない業者については、選ばないほうが賢明です。

3.契約書の内容に不足がある・契約書を作成してくれない

ファクタリングの契約書がなければ、ファクタリングの契約をしたという証拠が残せません。

ファクタリング契約書を作成してくれない会社は論外であり、絶対に依頼してはいけません。

また、契約書の内容についても、不備や内容に不足がないか、サインする前に確認することが重要です。

ファクタリング契約書は種類によっても異なりますが、次のような点は確認しておくとよいでしょう。

  • 償還請求権の有無
  • 債権譲渡登記、通知
  • ファクタリングの手数料
  • ファクタリングの担保
  • 報告義務について
  • ファクタリングの解約や解除について
  • ファクタリングの契約期間
  • 損害賠償や違約金について

ファクタリングの契約書についてわからなければ、弁護士などに確認してもらい、納得してから契約することがトラブル防止の鍵です。

4.会社の所在地や代表者の情報などが全て明示されているか

ファクタリング会社を選ぶときは、以下に記載した会社の基本情報が全て明記されているかの確認もしておきましょう。

  • 会社名
  • 代表者名
  • 会社の所在地
  • 電話番号
  • 設立年数
  • 資本金
  • 事業内容

もっとも、記載されていたとしても虚偽の内容である可能性があるため、口コミなども参考に、会社の信用性をチェックするとよいでしょう。

何を比較すればいい?ファクタリング会社の比較ポイント

ファクタリング会社を選ぶときは重要な点が4つあります。

  1. 手数料
  2. 信頼性
  3. 入金スピード
  4. 口コミ

それぞれのポイントについて説明します。

手数料

ファクタリングにおいて手数料は会社選びの際の重要なポイントです。

手数料が増えればその分だけ調達できる資金が少なくなるため、手数料は低いに越したことはありません。

もっとも、手数料の金額だけ見ればよいわけもありません。

ファクタリング会社の中にはあえて手数料を低く記載し、後から別の名目で上乗せして割高な料金を請求する会社もあるかもしれません。

手数料の低さだけで選ばず、料金について詳細な説明があるかなどもチェックして選びましょう。

手数料について疑問があれば、ファクタリング会社にしっかりと確認してから選ぶことも重要です。

信頼性

ファクタリング会社を選ぶときは、経験や実績がある会社を選択しましょう。

ファクタリング会社の中には違法性が疑われる会社も存在します。

事前にファクタリング会社を検索して情報を収集したり、賃金業に登録がされているのかを確認をしたりするのがおすすめです。

入金スピード

ファクタリング会社においては、入金までのスピードも重要な比較ポイントです。

ファクタリングを利用する目的は、できるだけ早く現金化したいという理由が多いでしょう。

入金までのスピードは、ファクタリング会社ごとに差が出てくるため、審査と入金スピードが早いところを選定するのが得策です。

口コミ

ファクタリング会社を選ぶときは、口コミも参考になります。

口コミは過去にその会社を利用した人たちによる情報ですから、そのファクタリング会社を利用してよいかどうかを判断するうえでも役に立ちます。

過去にその会社を利用した人たちの生の声から、会社の使いやすさや安全性などを確認することも重要です。

ファクタリングを利用した資金調達までの基本的な流れ

ファクタリングの基本的な流れは次のとおりです。

  1. 相談や問い合わせをする
  2. 簡易審査(スピード審査)
  3. 来店や訪問による面談
  4. ファクタリング契約
  5. ファクタリング分の入金

なお、ファクタリングの種類や会社によっては、ネットで申し込みが完結するケースもあります。

これは即日ファクタリングの流れの一例です。

ファクタリングを利用する際は、申し込み先の会社の即日ファクタリングまでの流れを確認しておきましょう。

ファクタリングに必要な書類と審査について

即日ファクタリングをおこなう場合は、申し込み時に手間取らないように、先に申込準備をしておきましょう。

具体的には、ファクタリングに申し込むときに必要書類などを準備して、簡単な審査内容なども把握しておくことが重要です。

必要書類・準備物

ファクタリングの必要書類は利用するファクタリングの種類やファクタリング会社によって異なりますが、おおむね次の書類が必要です。

  • 本人確認書類
  • 通帳の入出金の記録
  • 取引先との契約関係書類(請求書など)

この他に、ファクタリング会社側から追加で書類を求められることもあります。

ファクタリングの審査内容

ファクタリングの審査は融資審査とは異なります。

融資審査が融資を受ける者の信用力(返済能力)が審査対象となるのに対し、ファクタリング審査は資金化する債権の回収可能性が審査対象となります。

そのため、ファクタリングの対象となる債権は、個人事業主や中小企業より、大企業であるほうが審査では有利になる可能性が高いのです。

おすすめの優良ファクタリング会社9社を紹介

すぐに利用したいという人のために、安心して利用できるファクタリング会社11社を紹介します。

ファクタリング会社を選ぶうえで、重要なポイントがいくつかあります。

以下の点をしっかりと比較したうえで、選ぶようにしましょう。

サービス名会社名取引方法手数料買取可能債権額審査通過率調達までの時間
アクセルファクター株式会社アクセルファクター2社間、3社間2%~30万円~上限なし93%最短2時間
QuQuMo株式会社アクティブサポート2社間1〜14.8%金額上限なし最短2時間
事業資金エージェントアネックス株式会社2社間、3社間1.5%~10 万~2 億円1000万円まで即日対応
ベストファクター株式会社アレシア2社間、3社間2%〜30万〜無制限92.20%最短24時間以内
えんナビ株式会社インターテック2社間、3社間2社間:5%~30万〜5,000万円97%最短1日
No.1ファクタリング株式会社No.12社間、3社間3社間:1%~5%
2社間:5~15%
50万円~5,000万円90%以上即日対応可能
FREENANCEGMOクリエイターズネットワーク2社間、3社間3〜10%1万円〜最短即日対応
OLTAOLTA株式会社2社間2〜9%下限・上限設定なし最短即日対応
MSFJMSFJ株式会社2社間、3社間クイック:3.8%~
プレミアム:1.8%~
個人事業主専用:3.8〜9.8%
クイック:100万円まで
プレミアム:5,000万円まで
個人事業主専用:10万円~500万円
93%最短即日対応

それぞれのファクタリング会社について詳しく紹介します。

アクセルファクター

株式会社アクセルファクター
画像参照元:株式会社アクセルファクター

アクセルファクターで無料見積もり

手数料2%~
即日入金利用可能額30万円~上限なし
対応エリア全国
営業日9時30分~19時(平日)
来店・訪問可否来店可能
対象法人・個人事業主
必要書類請求書や見積書・預金通帳・本人確認書類・決算報告書 など

アクセルファクターは1,000万円までなら最短24時間以内に入金が可能です。

200万円までなら最短3時間での入金も対応しています。

利用可能額は下限がないのが特徴で、上限利用額も無制限で対応しているファクタリング会社です。

審査通過率は9割以上と非常に高く、柔軟な審査も強みとしています。

確認資料を準備できないとファクタリングの申し込みを断る会社が多い中、「用意できない。では、どうすればいいか」を依頼者と一緒になって他の方法を親身に検討してくれるファクタリング会社です。

資料や手続き、他社から断られて資金調達ができず困っていることがあれば、アクセルファクターに相談してみてはいかがでしょう。

また、アクセルファクターは赤字の法人や設立間もない法人でもファクタリングの申し込みが可能です。銀行とのリスケジュール中にも申し込むことができます。

この他にも、少額すぎて他ファクタリング会社に資金化を断られる債権や支払いサイクルが長すぎて資金化できない債権、工事未完で請求書が発行できない債権などのファクタリング相談も可能です。

アクセルファクターはグループで経営しており、運営母体もしっかりしているので「ファクタリングを利用したら、実はヤミ金だった」なんてことも無く、安心して利用できるでしょう。

「調達希望額が1,000万円以内で急ぎで資金調達したい」「少額すぎて他社で断られた」「はじめてのファクタリングで不安」という人は、一度相談してみてはいかがでしょうか。

ベストファクター

ベストファクター
画像参照元:ベストファクター

ベストファクターで請求書買取り

手数料【2社間】2~20%
即日入金利用可能額30万~無制限
対応エリア全国
営業日10時~19時(平日)
来店・訪問可否出張訪問可能・来社可能
対象個人・法人
必要書類本人確認書類・請求書・入出金の通帳 など

ベストファクターは法人、個人関係なく使えるファクタリング会社です。

出張訪問と来社が可能なので、直接話をしたうえで迅速な資金調達が可能なファクタリング会社です。

ベストファクターの公式サイトには仮に300万円の債権をファクタリングしたときに資金調達できる額の目安が記載されています。

売掛債権300万円をベストファクターでファクタリングしたときの振り込み目安額は240~294万円です。

このように振り込み額の例を記載してもらえば、ファクタリングで資金調達する際の参考になるのではないでしょうか。

ベストファクターは申し込み方法に柔軟性があるところも特徴のファクタリング会社です。出張訪問も可能ですが、Webや電話での申し込みも可能です。

えんナビ

えんナビ
画像参照元:えんナビ

えんナビで即日資金化

手数料不明
即日入金利用可能額50万~5,000万円
対応エリア全国(沖縄除く)
営業日24時間年中無休
来店・訪問可否来店可能・出張対応可能
対象法人・個人事業主
必要書類決算書のコピー・請求書 など

えんナビは法人と個人事業主どちらも使えるファクタリング会社です。

えんナビは出張にも対応しているので、担当に話を聞きながら手続きしたい人におすすめのファクタリング会社です。

また、50万円などの比較的額の小さな債権にも対応可能なところが特徴です。

5,000万円という額の大きな債権も扱い可能なので、柔軟なファクタリングができるはずです。

手数料については、先にえんナビに問い合わせることをおすすめします。

他に気になることがあれば、24時間年中無休で電話対応してくれるので、あわせて問い合わせておきましょう。

No.1ファクタリング

株式会社NO1
画像参照元:株式会社No.1

No.1ファクタリングで資金調達

手数料【3社間】1%~5%、【2社間】5%~15%
即日入金利用可能額50万~5,000万円
対応エリア全国
営業日9時~20時(土日祝除く)
来店・訪問可否訪問可能
対象法人・個人事業主
必要書類通帳コピー・決算書(直近のもの)・請求書・発注書・納品書 など

No.1ファクタリングは50万円の債権から対応しているファクタリング会社です。

最高額は5,000万円なので、小口取引の債権から大口取引の債権まで利用できます。

No.1ファクタリングで注目したいポイントは2つあります。

ひとつは個人事業主も利用できる点、もうひとつは訪問可能という点です。

No.1ファクタリングは個人事業主も利用できるファクタリングですが、債権額が5,000万円までと大口債権にも対応しています。

個人事業主の中でも大口債権を抱えている人は相談するメリットがあるのではないでしょうか。

また、No.1ファクタリングはサイト内にコラムを掲載しており、そこには個人事業主もファクタリングを使えるが、個人事業主のファクタリング審査は厳しいと書かれています。

No.1ファクタリングのサイト内コラムは個人事業主のファクタリング審査などに言及しているものもあるので、個人事業主がファクタリングを利用するうえで参考になるはずです。

他にもファクタリングを利用するときに役立つコラムがあるので、サービスと共に公式サイトの内容を参考にしてみてはいかがでしょう。

No.1ファクタリングは訪問も可能です。

訪問の際に担当へ直接質問できるので、手続きやファクタリングについて直接確認しながら進めたいという法人や個人事業主にもメリットがあります。

No.1ファクタリングは診療報酬債権や建設業の債権など、多業種のファクタリングに対応しているところも特徴です。

社内にコンサルタントも在籍しているため、資金繰りについても相談できます。

QuQuMo

QuQuMo
画像参照元:株式会社アクティブサポート

QuQuMoでオンライン資金調達

手数料1~14.8%
即日入金利用可能額金額上限なし(600万円や1,500万円の事例あり)
対応エリア全国
営業日10~17時(平日)
来店・訪問可否Web完結・来店不要
対象法人・個人事業主
必要書類請求書・通帳

QuQuMo(ククモ)は最短2時間で申し込みから振り込みまで完結するファクタリング会社です。

QuQuMoのファクタリング手続きは基本的にWebで完結するため、来店不要になっています。

QuQuMoは必要書類の少なさも特徴で、基本的に必要になる書類は請求書と通帳だけです。

QuQuMoはファクタリングの金額上限なしの会社になっています。QuQuMoの会社サイトには600万円や1,500万円のファクタリング事例が掲載されているので参考にしてください。

事業資金エージェント

事業資金エージェント
画像参照元:事業資金エージェント

事業資金エージェントで調達する

手数料1.5%~
即日入金利用可能額即日は1,000万円まで(振込は500万円まで)
対応エリア全国
営業日9時~19時(日祝日除く)
来店・訪問可否出張対応可能(基本は面談なし)
対象法人・個人事業主
必要書類入出金明細・領収書や請求書 など

事業資金エージェントは社員の出張により即日1,000万円までのファクタリングに対応してくれる会社です。

最短3日かかりますが、2億円までの高額案件にも対応してくれるのが特徴のファクタリング会社です。

事業資金エージェントは即日1,000万円まで対応しているので、ある程度まとまった額の債権が対象のファクタリング会社ではないかと思うかもしれません。

事業資金エージェントの会社には最小で10万円の債権の資金化実績が記載されています。

金額の小さい債権を現金化した場合も、相談してみるといいでしょう。

事業資金エージェントは申し込みから振り込みまで最短2時間というスピーディさが特徴の会社でもあります。

とにかく急いでファクタリングで資金調達したいという緊急性の高い資金調達の場面で利用を検討したい会社です。

FREENANCE

FREENANCE
画像参照元:FREENANCE

手数料3~10%(2社間)
即日入金利用可能額1~1,000万円
対応エリア全国
営業日不明(電話窓口なし)
来店・訪問可否不明
対象フリーランス・個人事業主
必要書類本人確認書類など

FREENANCE(フリーナンス)は個人事業主とフリーランスの特化したファクタリング会社です。

FREENANCEのファクタリングは1万円から1,000万円と、対応してくれる債権の額に柔軟性があるところが特徴です。

ファクタリング会社の場合、数十万円などのまとまった債権の額からしか対応してくれないことも少なくありません。

その点、FREENANCEの場合は1万円から対応可能という柔軟性があります。

フリーランスや個人事業主の場合は小口の仕事などで小さな額の債権が発生しても、他のファクタリング会社では対応が難しいことでしょう。

FREENANCEのファクタリングは小口の取引を多く抱えがちなフリーランスや個人事業主にとって使いやすいのではないでしょうか。

FREENANCEはファクタリングの他に納期遅延や情報漏洩などのときにフォローしてもらえる、フリーランスを対象とした「あんしん補償」を提供しているのが特徴です。

フリーランスの人はファクタリングと一緒に補償の活用も検討してみてはいかがでしょう。

OLTA

OLTA
画像参照元:OLTA

手数料2~9%(2社間)
即日入金利用可能1~1,000万円
対応エリア全国
営業日10~18時(土日除く)
来店・訪問可否面談なし・来店不要
対象法人・個人事業主
必要書類本人確認書類・入出金明細・昨年度の決算書一式・請求書など

OLTA(オルタ)はオンラインに特化したファクタリング会社です。

OLTAはAIなどでも審査をおこなうため、面談は基本的にありません。

来店不要のファクタリング会社であり、基本的にオンライン完結なので、手早くネットで資金調達したいときに便利です。

OLTAは法人だけでなく個人事業主のファクタリングにも対応しています。

債権額も1万円という小口債権から対応してくれるので、小口取引を多く抱えている個人事業主には利便性の高いファクタリング会社ではないでしょうか。

最大で1,000万円の債権にも対応しているため、中小企業でも資金調達に使える会社です。

来店不要で基本はネット手続きなので、法人や個人事業主が急いで資金調達したいときに検討したいファクタリング会社といえます。

MSFJ

MSFJ
画像参照元:MSFJ

手数料3.8~9.8%(2社間、個人事業主の場合)
即日入金利用可能額10~500万円(個人事業主専用ファクタリングの場合)
対応エリア全国
営業日10~20時(土日祝日除く)
来店・訪問可否来店不可・来店不要
対象個人事業主など
必要書類本人確認書類・成因書類(請求書他)・過去の入金が確認できる書類など

MSFJは赤字決算や税金滞納でも使える可能性のあるファクタリング会社です。

会社のホームページで「急いでいるかた歓迎」とあるように、資金調達までのスピードに定評があります。

MSFJの特徴はファクタリングのタイプを選択可能です。

MSFJのファクタリングには「クイックファクタリング」「プレミアムファクタリング」「個人事業主専用ファクタリング」などがあります。

個人事業主専用ファクタリングは来店不要のファクタリングで、10万~500万円を迅速に資金化できるファクタリングになっています。

10万円という小口から使えるため、少額取引がメインの個人事業主も使いやすいファクタリングではないでしょうか。

この他に、MSFJには「クイックファクタリング」「プレミアムファクタリング」などがありますので、債権額などを考えてクイックファクタリングやプレミアムファクタリングを使うこともできます。

クイックファクタリングは最大300万円までのファクタリングです。

審査スピードは1営業日となっています。

プレミアムファクタリングは最大5,000万円までの、大口債権の資金化にも使えるファクタリングになります。

審査スピードは最短1営業日です。

クイックファクタリングやプレミアムファクタリングは審査スピードが最短1日なので当日対応は難しいかもしれません。

しかし、MSFJは急いでいる個人事業主を歓迎しているので、急ぎの場合は相談のうえで利用してみてもいいでしょう。

さいごに

ファクタリングは売掛金などの債権を早期に資金化する資金調達方法です。

急いで資金を手に入れたいときや銀行融資が使えないときなどは、おすすめの方法になります。

ただ、残念なことにファクタリング会社のなかには詐欺まがいの会社が紛れていることもあるようです。

ファクタリングは有用な資金調達方法ではありますが、リスクもある方法なのです。

ファクタリングについてはリスクが有ることを念頭に起きつつ、使うタイミングやケースを慎重に考えて活用しましょう。



【参考】
手形割引とファクタリングを徹底比較!それぞれのメリット・デメリット|ファクタリングのトライ【SKO】東京
国際ファクタリングとは?メリット、デメリットについて解説|中小企業DXニュース
2024年版!フリーランスにおすすめファクタリング9社を徹底比較|株式会社フィジビリ
【2024年】フリーランスにおすすめファクタリング10社を徹底比較|ノマド家

この記事の調査・編集者
みーさん
2017年にライターとしてアシロに入社し、主に交通事故とIT分野の執筆に携わる。2019年によりIT媒体の専任ディレクターになり、コンテンツの執筆・管理などを行っている。