依頼前の状況
交際相手に金銭を貸しましたが,返すとは言いつつのらりくらりとまともに取り合ってくれないような対応をされていました。その後関係性が変わったまま,返してもらえるようになるものかとお悩みになり,ご相談にいらっしゃいました。
また,書面の借用書がなく,一部は銀行振り込みではなく手渡しで貸していたなど,証拠の観点でも不安がありましたが,メッセージアプリでの詳しいやりとりなどは残っていました。
依頼内容・対応と結果
内容証明郵便で督促しても反応がなかったため,預金口座の仮差押えを行いました。口座残高は十分ではありませんでしたが,仮差押えがかなりのプレッシャーになったようで,相手方から任意に弁済すると申し出があり,本訴を提起するまでもなく,思いのほか早期に回収することができました。
仮差押えが相手方に与えるプレッシャーが効いたといえる件でした。このように,通常は,保全・本訴・執行を踏まなければ回収に至らないことも多い中で,保全のみで解決される場合もあり得ます。
また,書類として証拠になるものは残っていませんでしたが,メッセージアプリを丁寧にさらって証拠収集できたことが,仮差押えが通った要因となりました。