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支払催促の書き方|送付方法と4種のテンプレート【弁護士監修】

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2019.9.24
弁護士法人プラム綜合法律事務所
梅澤康二 弁護士
監修記事
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支払催促(しはらいさいそく)とは、期日を過ぎても支払われるべき債権(借金・売掛金・家賃)などの支払いが滞っている場合に、支払いや提出を催促すための文書です。

似た名称のものに『支払督促』という制度がありますが、実際の内容は全く違います。また、支払催促は『督促状』とも似ており、記載内容についてはほとんど同じであるものの、緊急性や郵便方法が異なるため、上手に使い分けることが必要です。

 

この記事では、支払催促の記載方法や送り方を中心に『支払督促』や『督促状』との違いなどについてご紹介します。なお、支払催促をしても支払ってもらえるか不安な人は、弁護士を通して債権回収を行いましょう。

【弁護士監修】支払催促の記載例文4パターン

支払催促の記載例を債権内容に合わせ4パターン作成しました。

知人/友人への借金・養育費・慰謝料などに利用できる例文

取引先・顧客に利用できる送金確認の例文

売掛金の入金を催促する例文

会費の支払いを催促する例文

あなたのご状況に合わせて参考にしてください。

知人/友人への借金・養育費・慰謝料などに利用できる例文

相手に支払を行ったか、確認を行ってもらう際の催促状のテンプレートです。個人間の債権回収で幅広く利用できます。

 

テンプレートを見る ▼

○○○○様

令和 年 月 日

○○○○(自分氏名) 印
電話***-****-****

 

ご送金確認のお願い

 
拝啓 

ご無沙汰しておりますが、お変わりなくお過ごしでしょうか。

さて、さっそくですが、令和/平成 年 月 日にて以下のとおり、ご用立ていたしました〇〇万円の件ですが、お約束の令和 年 月 日の支払い期日を過ぎましても、未だご入金の確認ができておりません。今一度ご送金を完了されたかご確認いただきたく存じます。何かの手違いかとは存じますが、念のためご確認の上、至急ご送金いただきますようお願い申し上げます。

[ご契約内容]
・貸付日 令和/平成〇年○月○日

・貸付金額 ○○○○円(消費税込み)
・お支払い期限 令和〇年○月○日
 
[お振込み先]
・○○銀行○○支店

・普通○○○○(口座番号)

・名義
 
なお、本状は令和〇年○月○日現在の入金データをもとに作成しております。ご送金が本状と行き違いになってしまいましたら、ご容赦願います。
 

敬具

作成する際は、高圧的な文章は避けましょう。内容によっては脅迫に該当したり、相手の態度をより硬化させてしまったりする恐れがあるからです。必要事項のみ記載するようにしましょう。

 

取引先・顧客に利用できる送金確認の例文

テンプレートを見る ▼

株式会社○○御中
○○○○様

令和 年 月 日
株式会社 ○○○○
営業部 ○○○○ 印
電話***-****-****

 

ご送金確認のお願い

 
拝啓 
平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。先日は弊社のサービスをご利用いただきまして、有難うございました。
さて、このたびのご利用分につきまして、○月末締にて以下のとおりご請求させて頂いておりますが、支払い期日を過ぎましても、未だご入金の確認ができておりません。
誠に恐縮ですが、今一度ご送金を完了されたかご確認いただきたく存じます。何かの手違いかとは存じますが、念のためご確認の上、至急ご送金いただきますようお願い申し上げます。
 

[ご利用内容]
・ご利用日 令和/平成〇年○月○日

・ご利用サービス ○○○○
・ご利用金額 ○○○○円(消費税込み)
・お支払い期限 令和〇年○月○日 
[お振込み先]
・○○銀行○○支店 普通○○○○(口座番号)名義名
 
なお、本状は○月○日現在の入金データをもとに作成しております。ご送金が本状と行き違いになってしまいましたら、ご容赦願います。
 

敬具

売掛金の入金を催促する例文

テンプレートを見る ▼

株式会社○○御中
○○○○様

令和 年 月 日
株式会社 ○○○○
営業部 ○○○○ 印
電話***-****-****

 

○月分 売掛金お支払いの件

 
拝啓 
時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
日頃より、格別のお引き立てを賜り、深謝いたしております。
さて、早速ではありまが、令和  年  月  日付にてご請求いたしました 月分売掛金のお支払いにつきまして、本日時点で入金の確認でできておりません。
貴社との契約では売掛金は、請求月の翌月末日毎にお支払いいただけることになっておりますが、弊社といたしましても経理上の都合がありますので、お支払いいただきますようお願い申し上げます。
 

[ご利用内容]
・ご利用日 令和〇年○月○日
・商品名 ○○○○
・ご利用金額 ○○○○円(消費税込み)
 
[お振込み先]
・○○銀行○○支店 普通○○○○(口座番号)名義名
 
ご送金が本状と行き違いになってしまいましたら、ご容赦願います。
 

敬具

会費の支払いを催促する例文

テンプレートを見る ▼

株式会社○○御中
○○○○様

令和 年 月 日
○○○○協会
営業部 ○○○○ 印
電話***-****-****

 

○年度年会費ご入金のお願い

 
拝啓 
○○の候、会員様におかれましては益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。
平素は、当協会の活動にご尽力とご支援を賜り、深く感謝しております。
さて、先日ご通知いたしました○年度年会費の件ですが、私ども事務局で貴殿よりのご入金を確認できておりません。何かとご多用中とは存じますが、お急ぎお振込みいただきますようお願い申し上げます。
なお、念のためではありますがお振込み用紙を本状に同封いたします。お振込みの際には、こちらをお使いいただいても結構です。
 

以上

令和○年度年会費 ○○○○円(消費税込み)
 
[お振込み先]
・○○銀行○○支店 普通○○○○(口座番号)名義名
 
また、お振込みが本状と行き違いになっておりましたら、何とぞご容赦の程お願いいたします。
 

敬具

月額の会費を滞納されている場合は、何月分が滞納されているのか明確にし、月額と合計を両方記載するようにしましょう。

 

債権回収は、タイミングと交渉方法が重要になります。時効が成立してしまうと、弁護士でも回収できません。いつまでも返済されない方は、できるだけ早い段階でご相談ください。

 

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支払催促の必要記載事項

支払催促の大まかなイメージは把握できたかと思います。では、必ず記載すべき項目について具体的にご紹介します。

①発行日または提出日

支払催促を送付した日付を「令和○○年○○月○○日」という形で記載しましょう。先方からお詫びや支払い日の連絡があった場合にも、どの催促状に関するものであるのかを特定することが出来ます。
 

②自分の連絡先

個人であっても企業であっても、自分の担当名、捺印、また連絡先の記載を行いましょう。
 

③相手企業の宛先・名前

会社対会社の取引の場合は宛先を会社名にすることが多いようです。先方の支店名、部署名まで記載する場合もあります。
 

会社名の場合

○○株式会社御中

代表宛ての場合

○○株式会社
代表取締役○○様

担当宛ての場合

○○株式会社
○○支店○○部
[役職名]○○様

 

④請求金額

支払催促が、どの取引のいくらの支払いに関するものなのかを明確に記載します。
 

⑤支払期日

いつまでに入金してもらいたいという時には支払期日の記載を行うようにしましょう。
 

⑥振込先・送金してほしいという旨

口座への振り込みで催促する場合には、支払金額をどこに振り込んだら良いのかがわかるように、「○○銀行○○支店 普通○○○○(口座番号)名義名」と記載し、「お支払いを頂きますようお願い申し上げます」という催促文も記載しましょう。
 

⑦入金確認時期

「○月○日現在の入金データをもとに作成しております。行き違いにご入金の際は何卒ご容赦下さい。」というように、こちらがいつ最終的に入金の確認をしたのか、また、支払催促状が先方に届くまでの間に入金されることも想定して、お詫びの一文を記載しておくと良いでしょう。

 

支払催促を送付方法とポイント

支払催促の場合、一般的には普通郵便で送付し、封筒なども決まっておりません。法人から個人へ送付する場合は、会社の封筒を使用し、個人から法人もしくは個人へ送付する場合は、一般的な茶封筒を利用しましょう。

 

ここでは、送付に関するポイントをご紹介します。

同封する書類の確認

支払催促状を郵送する際には、「再発行」という朱印を押して請求書のコピーを同封すると、わかりやすいでしょう。「再発行」や「写」の印鑑が無い場合には朱書(赤い字で書くこと)を行います。

 


 

封筒の表書き

支払催促状を郵送する再は、催促状を入れる封筒の表書きには「催促状」や「請求書」、「お支払いに関する重要なお知らせ」と朱書し、専用の印鑑があればそれを用いましょう。
 

 

支払催促・支払督促・督促の違い

「支払催促」と「支払い督促」、「督促状」は、すべて名称が似ていますが、内容が異なります。具体的には、下図の通りです。

 

 

では、具体的にご紹介します。

支払催促と支払督促の違い

支払催促はご自身で催促状を作成し、送付することで支払いを催促する債権回収になります。一方支払督促は、法的手段による債権回収の方法であり、裁判所へ申立をすることで裁判所が代わりに債務者へ督促の通知をする手続きです。
 

このように、両方とも払うようにと通告する手続きですので、強制的に支払わせるような法的な拘束力はありません。ただし、支払督促裁は判所から催促してもらうことで、相手へ強いプレッシャーを与えることができることと、支払督促後は、裁判を行わず強制執行できるなどのメリットがあります。

 

もっとも、滞納期間が短かったり、相手の気分を損ねたくないし金額もわずかであったりする場合、自分で作成できる支払催促状の送付がおすすめです。

 

支払催促と督促のちがい

督促は、支払催促と同じように支払いを促す目的のものです。一般的に督促状は、裁判申立の一歩手前のような状態に送付するもので、応じない場合は法的手段に出るという内容が記載され、内容証明郵便を利用します。

 

そのため、「催促状」→「督促状」の流れが通常です。ただし、状況によっては催促状を省略しいきなり督促状を送付するケースもあります。弁護士に依頼する場合は、すべて督促状になります。

催促しても無視されお困りの方へ

【成功事例1】

催促しても、無視され支払いを拒否され続けたケース。弁護士から内容証明送付と督促の連絡を行ったところ、すぐに全額支払いに応じてきました。結果、裁判もなく全額回収に成功しました。

 

【成功事例2】

内容証明を送って催促しても、返済されないケース。弁護士作成による内容証明を送付したところ、未払いであった売掛金を一括弁済することに応じてきました

 

このように、弁護士に内容証明を作成・送付してもらうことで、スピーディーな債権回収を実現できる可能性が高まります。

 

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まとめ

催促状は滞納し始めた時期に相手へ支払いを促すもので、基本的に法的処分について記載しません。相手へのプレッシャーが弱いですが、本当に少額な債権やできるだけ穏便に終わらせたい相手等への初期対応として有効です。

 

もし、長期間滞納されていたり、債権額が大きかったりすることでお悩みの方は、いきなり督促状を送付することをおすすめします。もし、相手が何度も督促状を無視するようであれば、弁護士に相談することが解決への近道です。

 

 

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この記事の監修者
弁護士法人プラム綜合法律事務所
梅澤康二 弁護士 (第二東京弁護士会)
アンダーソン・毛利・友常法律事務所を経て2014年8月にプラム綜合法律事務所を設立。企業法務から一般民事、刑事事件まで総合的なリーガルサービスを提供している。

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編集部

本記事は債権回収弁護士ナビを運営する株式会社アシロの編集部が企画・執筆を行いました。 ※債権回収弁護士ナビに掲載される記事は弁護士が執筆したものではありません。  本記事の目的及び執筆体制についてはコラム記事ガイドラインをご覧ください。


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