多額の借金を抱えて債務整理をしたい場合や、貸したお金を返してもらえずに困っている場合は、金銭トラブルに強い弁護士に相談するのがおすすめです。
弁護士に相談すれば、問題解決に向けた具体的なアドバイスをしてくれるほか、問題解決のために必要な手続きを依頼することも可能です。
ただし、これまで弁護士への相談経験がない方は、実際にどのように探せばよいかわからずに迷うこともあるでしょう。
本記事では、金銭トラブルに強い弁護士の選び方や相談窓口、金銭トラブルを弁護士に依頼した場合の費用相場などを解説しているので参考にしてください。
金銭トラブルに強い弁護士とは?
弁護士に相談するとよい金銭トラブルは、債権回収と債務整理の2つに分類されます。
以下では、債権回収に強い弁護士や債務整理に強い弁護士の特徴を解説します。
1.債権回収に強い弁護士
債権回収とは、「返済が滞った借金」などの期限どおり支払われなかったお金を回収することを指します。
債権回収に強い弁護士であれば、回収のための交渉から強制執行などの法的手続きまで一貫してアドバイスやサポートをしてくれます。
債権回収では多くの手続きや時間が必要ですが、弁護士に代行してもらうことで自分の身体的負担・精神的負担を大幅に抑えることができます。
金銭トラブルを得意とする弁護士の場合、公式の法律事務所ホームページなどに過去の解決実績がまとめられていることもあります。
大手の法律事務所では、債権回収の専任チームを設置している場合もあるので、そのようなところを選ぶのもよいでしょう。
2.債務整理に強い弁護士
債務整理とは、借金・債務の返済が難しい場合に、借金の減額や免除・支払い期間の延長などを認めてもらって返済負担を軽減する手続きのことを指します。
債務整理に強い弁護士であれば、複数の手続きの中から債務者の状況に適した選択肢を提案してくれて、各手続きのサポートなどもしてくれます。
債務整理の主な方法としては、任意整理・個人再生・自己破産などがあります。
上記の中から適切な方法を判断するのは簡単ではなく、適切な選択肢を提案するためには高い専門性が必要です。
債権回収の場合と同様に、大手の法律事務所では債務整理の専任チームを設置している場合もあり、そのようなところを選ぶのもよいでしょう。
金銭トラブルに強い弁護士の選び方5選
弁護士への相談を考えている方の中には、どのようにして金銭トラブルに強い弁護士を選べばよいのかわからずに迷っている方も多いでしょう。
主な弁護士の選び方としては、以下の5つがあります。
- 弁護士ポータルサイトを活用する
- 親族や知人から紹介してもらう
- 弁護士会で紹介してもらう
- 法テラスを利用する
- インターネットでキーワード検索する
ここでは、それぞれの選び方について解説します。
1.弁護士ポータルサイトを活用する|今すぐ頼れる弁護士を探したい場合におすすめ
今すぐ頼れる弁護士を探したいなら、弁護士ポータルサイトを活用しましょう。
弁護士ポータルサイトとは、全国の弁護士・法律事務所の情報を掲載しているサイトのことです。
相談地域や相談内容などを選択するだけで対応可能な弁護士を一括検索でき、弁護士選びが初めての方でもスムーズに頼れる弁護士を探せるのが大きな特徴です。
当サイト「ベンナビ債権回収」では、債権回収が得意な全国の弁護士を掲載しています。
初回相談無料・休日相談可能・電話相談可能などの希望条件ごとの絞り込み検索にも対応しており、無料相談だけの利用も可能ですので、まずは一度ご利用ください。
2.親族や知人から紹介してもらう|周りに弁護士へ相談した人がいる場合におすすめ
周囲に金銭トラブルを弁護士に相談した人がいる場合は、紹介してもらうという方法もあります。
実体験に基づいて弁護士の能力や人柄などを教えてもらえるので、ただインターネット上の口コミなどを見るよりも参考になるでしょう。
実際にどのような対応をしてくれたのかも詳しく教えてもらうことで、自分に合った弁護士かどうかもある程度判断できます。
注意点として、信頼できる人からの紹介だからといって安易に契約を結ぶと失敗するおそれもあるため、自分でも法律事務所ホームページなどで弁護士の注力分野や解決実績などを一度確認しておきましょう。
3.弁護士会で紹介してもらう|弁護士の紹介を受けたい場合におすすめ
弁護士の紹介を受けたい場合は、弁護士会で紹介してもらうという方法もあります。
弁護士会とは、全国の弁護士や弁護士法人が加入している団体のことです。
全国に50ヵ所以上設置されており、一般の方向けの法律相談窓口として「法律相談センター」を運営していたり、地域によっては弁護士の紹介などもおこなっていたりします。
近くの弁護士会を探して連絡してみることで、金銭トラブルが得意な弁護士が見つかる可能性があります。
注意点として、地域によって相談料の有無や対応内容などは異なるため、利用前には各弁護士会のホームページなどを確認しておきましょう。
各弁護士会の所在地や電話番号は「全国の弁護士会・弁護士会連合会|日本弁護士連合会」から確認できます。
4.法テラスを利用する|弁護士費用の支払いが厳しい場合におすすめ
経済的に困窮していて弁護士費用の支払いが厳しい場合は、法テラスの利用が有効です。
法テラスとは、法律トラブルに巻き込まれた方々のサポートを目的に設置された「総合案内所」のことです。
各都道府県に設置されており、サポートダイヤルでの情報提供のほか、弁護士との無料法律相談や弁護士費用の一時立替えといった民事法律扶助制度なども実施しています。
近くの法テラスを探して連絡してみることで、まとまったお金が準備できていない状態でも、弁護士のアドバイスやサポートが受けられる可能性があります。
注意点として、民事法律扶助制度には利用要件が定められており、詳しくは「民事法律扶助業務|法テラス」をご確認ください。
各法テラスの所在地や電話番号は「お近くの法テラス(地方事務所一覧)|法テラス」から確認できます。
5.インターネットでキーワード検索する|一から自分で探したい場合におすすめ
一から自分で弁護士を探したい場合は、インターネットでキーワード検索するという方法もあります。
GoogleやYahoo!の検索窓から「金銭トラブル 弁護士 東京都」「金銭トラブル 弁護士 大阪府」などと入力すれば、キーワードに合致する弁護士が複数出てきます。
現在では多くの弁護士が法律事務所ホームページを設置しており、インターネット検索することで金銭トラブルが得意な弁護士が見つかる可能性があります。
注意点として、検索後は各法律事務所ホームページを開いて弁護士情報などを確認することになるため、選別のためにある程度の手間はかかります。
金銭トラブルを弁護士に依頼する3つのメリット
金銭トラブルで弁護士に相談・依頼するメリットは多くあり、たとえば以下のようなものがあります。
- 最適な解決方法を提案してもらえる
- トラブル対応や必要な手続きを代行してもらえる
- 問題解決に向けて話が進みやすくなる
ここでは、金銭トラブルにおける弁護士の必要性やサポート内容などを解説します。
1.最適な解決方法を提案してもらえる
金銭トラブルで弁護士に相談した場合、最適な解決方法を提案してくれます。
たとえば、債権回収では多くの回収方法があり、具体的には内容証明郵便の送付・債務者との交渉・民事調停・支払督促・民事訴訟などがあります。
状況に応じて取るべき対応は異なり、素人が自己判断で動いてしまうと選択を誤って問題解決が長引いたり、債権回収に失敗したりするおそれがあります。
弁護士のアドバイスを受けることで最適な回収方法を選択でき、回収手続きの進め方なども教えてくれてスムーズな債権回収が望めます。
2.トラブル対応や必要な手続きを代行してもらえる
金銭トラブルで弁護士に依頼した場合、代理人として必要な手続きを代行してくれます。
たとえば、債権回収で債権者側がやるべきことは多くあり、前項でも触れたとおり必要書類の作成や裁判所とのやり取りなどに追われることになります。
これまで債権回収を経験したことがない素人にとっては大きな負担となりますし、初めての手続きばかりで対応に戸惑ったりすることもあります。
弁護士に代行してもらうことで回収手続きにかかる負担を大幅に軽減できますし、複雑な裁判手続きなどについてもミスなくスムーズな進行が望めます。
3.問題解決に向けて話が進みやすくなる
金銭トラブルで弁護士に依頼した場合、納得のいく形での問題解決が望めるというのもメリットです。
たとえば、債権回収では相手方がすんなり支払いに応じてくれないケースも多く、場合によっては民事訴訟にまでもつれ込んで解決までに1年以上かかったりすることもあります。
弁護士なら、相手方の言い分に対しても的確に反論してくれますし、裁判手続きに移行したとしても法的視点から説得力のある主張を展開してくれます。
弁護士は依頼者の利益を最優先に考えて尽力してくれて、素人が個人で回収手続きを進めるよりも早期回収・全額回収の可能性が高まります。
金銭トラブルを弁護士に依頼した場合の費用相場
金銭トラブルに限りませんが、弁護士に相談・依頼する場合にかかる主な弁護士費用は以下のとおりです。
| 弁護士費用の項目 | 弁護士費用の相場 |
| 相談料 | 1時間あたり1万円程度 |
| 着手金 | 依頼内容によって異なる |
| 成功報酬 | 依頼内容によって異なる |
| 実費 | 数千円~数万円程度 |
| 日当 | 1回あたり3万円~10万円程度 |
ここでは、各費用の相場や発生条件などを解説します。
なお、法律事務所によっても料金体系は異なるため、あくまでも以下で紹介するものは参考のひとつ程度に留めておきましょう。
1.相談料|1時間あたり1万円程度
相談料は、弁護士へ正式に依頼する前に法律的な相談に乗ってもらう際に発生する費用のことです。
多くの法律事務所ではタイムチャージ制となっており、金銭トラブルを相談した場合の一般的な相場は「1時間あたり1万円程度」です。
ただし、法律事務所によっては初回相談を無料に設定していたり、電話相談・メール相談・LINE相談・オンライン相談などに対応していたりするところもあります。
2.着手金|依頼内容によって異なる
着手金は、弁護士が案件を正式に引き受ける際に発生する費用のことです。
依頼時点で支払いが発生する費用であり、依頼後に思っていたような結果を得られなかったり、途中で別の弁護士に変更したりする場合でも原則返金はされません。
金銭トラブルでかかる着手金の金額は依頼内容や法律事務所によっても異なり、一例としては以下のとおりです。
| 依頼内容 | 弁護士費用の目安 |
| 相手方との交渉 | 債権額の5%〜6%程度 |
| 民事調停 | 債権額の5%〜6%程度 |
| 支払督促 | 債権額の2%程度 |
| 民事訴訟 | 債権額の8%程度 |
| 仮差し押さえ・仮処分 | 債権額の4%程度 |
| 強制執行 | 債権額の4%程度 |
なお、債務整理の場合も依頼内容や法律事務所によって異なり、一例としては以下のとおりです。
| 依頼内容 | 弁護士費用の目安 |
| 任意整理 | 1社につき2万円~3万円程度 |
| 個人再生 | 30万円~50万円程度 |
| 自己破産 | 20万円~50万円程度 |
| 過払い金返還請求 | 1社につき4万円程度 |
3.報酬金|依頼内容によって異なる
報酬金は、弁護士のサポートによって問題が解決した場合に発生する費用のことです。
成功の度合いに応じて支払いが発生する費用であり、たとえば「弁護士への依頼が失敗に終わり、何の成果も得られなかった」というようなケースでは基本的に発生しません。
金銭トラブルでかかる成功報酬の金額も依頼内容や法律事務所によって異なり、一例としては以下のとおりです。
| 依頼内容 | 弁護士費用の目安 |
| 相手方との交渉 | 回収額の10%〜11%程度 |
| 民事調停 | 回収額の10%〜11%程度 |
| 支払督促 | 回収額の8%程度 |
| 民事訴訟 | 回収額の16%程度 |
| 仮差し押さえ・仮処分 | 回収額の5%程度 |
| 強制執行 | 回収額の4%程度 |
なお、債務整理の場合も依頼内容や法律事務所によって異なり、一例としては以下のとおりです。
| 依頼内容 | 弁護士費用の目安 |
| 任意整理 | 1社につき2万円~3万円程度 |
| 個人再生 | 10万円~20万円程度 |
| 自己破産 | 0円~30万円程度 |
| 過払い金返還請求 | 獲得金額の20%~25%程度 |
4.実費|数千円~数万円程度
実費とは、実際に弁護士が案件処理するときに要した費用のことです。
実費としてかかる金額は依頼内容などによっても変わりますが、数千円~数万円程度の範囲内で収まるのが一般的です。
金銭トラブルでかかる実費としては、たとえば以下のようなものがあります。
- 郵送費
- 印刷代
- 弁護士の交通費
収入印紙代や郵便切手代などの訴訟費用 など
5.日当|1回あたり3万円~10万円程度
日当とは、案件処理のために弁護士が法律事務所を離れた場合に発生する費用のことです。
たとえば「弁護士が債権回収の交渉のために相手方の自宅に出向いた」「弁護士が民事訴訟のために裁判所に出向いた」というようなケースでは、日当が発生する可能性があります。
日当としてかかる金額は弁護士の拘束時間や法律事務所によっても異なり、一例としては以下のとおりです。
| 弁護士の拘束時間 | 弁護士費用の目安 |
| 半日程度 | 3万円~5万円程度 |
| 1日程度 | 5万円~10万円程度 |
金銭トラブルを弁護士に相談する場合によくある質問3選
ここでは、金銭トラブルを弁護士に相談する場合によくある質問について解説します。
1.やめた方がいい弁護士の特徴は?
金銭トラブルの弁護士選びでは、以下のような弁護士は避けたほうが安全です。
- 態度が高圧的で話しにくいと感じる
- 過度に都合のよい見通しを語ってくる
- 納得できない解決方針を提案してくる
- 専門用語を多用していて説明がわかりにくい
- 弁護士費用が極端に高額である、料金体系が不明瞭である など
上記のような弁護士に問題解決を依頼した場合、期待どおりの結果を得られなかったり、依頼後に予想以上の金額を請求されたりなど、思わぬ事態に発展するおそれがあります。
実際に弁護士と対面してみて少しでも不信感を抱いた際は、別の弁護士にも一度相談してみることをおすすめします。
2.金銭トラブルの弁護士費用はいくらくらいが相場ですか?
金銭トラブルでかかる弁護士費用は、依頼内容や法律事務所によっても大きく変わります。
自分の場合はいくらになるのか正確な金額を知りたい方は、法律事務所に直接ご確認ください。
参考までに「金銭トラブルを弁護士に依頼した場合の費用相場」で紹介した相場表に当てはめた場合、債権回収でかかる着手金・成功報酬の目安額は以下のとおりです。
| 依頼内容 | 着手金の目安※ | 成功報酬の目安※ | 合計額 |
| 相手方との交渉 | 5万円〜6万円程度 | 10万円〜11万円程度 | 15万円~17万円程度 |
| 民事調停 | 5万円〜6万円程度 | 10万円〜11万円程度 | 15万円~17万円程度 |
| 支払督促 | 2万円程度 | 8万円程度 | 10万円程度 |
| 民事訴訟 | 8万円程度 | 16万円程度 | 24万円程度 |
| 仮差し押さえ・仮処分 | 4万円程度 | 5万円程度 | 9万円程度 |
| 強制執行 | 4万円程度 | 4万円程度 | 8万円程度 |
※債権額・回収額は100万円と仮定して計算
なお、債務整理の場合も同様に相場表に当てはめると、着手金・成功報酬の目安額は以下のとおりです。
| 依頼内容 | 着手金の目安 | 成功報酬の目安 | 合計額 |
| 任意整理 | 2万円~3万円程度 (債権者数は1社と仮定) |
2万円~3万円程度 (債権者数は1社と仮定) |
4万円~6万円程度 |
| 個人再生 | 30万円~50万円程度 | 10万円~20万円程度 | 40万円~70万円程度 |
| 自己破産 | 20万円~50万円程度 | 0円~30万円程度 | 20万円~80万円程度 |
| 過払い金返還請求 | 4万円程度 (相手先の数は1社と仮定) |
20万円~25万円程度 (獲得金額は100万円と仮定) |
24万円~29万円程度 |
3.金銭トラブルの弁護士費用が払えない場合はどうすればいい?
金銭トラブルでかかる弁護士費用が払えない場合は、法テラスの民事法律扶助制度が利用できないか確認しましょう。
民事法律扶助制度を利用すれば、約30分×3回まで弁護士と無料相談できるほか、法テラスに弁護士費用を一時的に立て替えてもらうことも可能です。
民事法律扶助制度の利用要件や利用の流れについては「民事法律扶助業務|法テラス」をご確認ください。
まとめ|金銭トラブルに強い弁護士を探すなら、ベンナビ債権回収がおすすめ
金銭トラブルでは、一人で抱え込まずに金銭トラブルに強い弁護士の助けを借りるのがおすすめです。
弁護士に対応を依頼することで、スムーズかつ納得のいく形での問題解決が望めます。
弁護士は煩雑で手間のかかる対応や手続きを代行してくれるので、自分の身体的負担や精神的負担も大幅に軽減可能です。
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