大きな案件を受注できたのに、材料費や外注費を先に支払う資金が足りない。入金は数ヵ月先で、それまで手元の資金がもたない。建設業や製造業を営んでいると、「受注はあるのにお金がない」という場面に直面する事業者も多いのではないでしょうか。
こうした納品前の資金不足を解決する方法として広がっているのが、注文書ファクタリングです。納品後の請求書を対象にする従来のファクタリングと違い、受注時点の注文書を現金化できるため、着手前に資金を確保できます。2026年度末をめどとした約束手形の廃止方針もあり、手形に代わる調達手段としても注目されています。
この記事では、注文書ファクタリングの仕組みや請求書ファクタリングとの違い、メリット・デメリット、手数料や審査のポイント、対応する会社までを解説します。

注文書ファクタリングとは|仕事の着手前に資金化できる仕組み
文書ファクタリングとは、受注時に受け取る注文書(発注書)をファクタリング会社に売却し、納品・請求の前に現金化する資金調達方法です。
通常のファクタリングが納品後の請求書(確定した売掛債権)を買い取るのに対し、まだ納品も請求もしていない将来債権を対象にする点が特徴です。受注が決まった段階で資金を用意できるため、材料の仕入れや人員確保といった先行支出に充てられます。
また、お金を借りる融資ではなく債権を売買する取引にあたるため、借入金として負債に計上されないのも特徴です。着工前に資材費や外注費がかかる建設業、大口受注で材料・機材を先に手配する製造業など、先行して費用が発生する業種ほど役立ちます。
注文書ファクタリングと請求書ファクタリングの違い
注文書ファクタリングと請求書ファクタリングは、資金化のタイミングと、それに伴う手数料・審査の難易度が違います。
請求書ファクタリングが納品後の確定した請求書を買い取るのに対し、注文書ファクタリングは納品前の注文書を買い取ります。仕事が完了していないぶんファクタリング会社の負うリスクが大きく、その差が手数料の高さや審査の厳しさに表れます。
主な違いは次のとおりです。
| 項目 | 注文書ファクタリング | 請求書ファクタリング |
|---|---|---|
| 買取対象 | 注文書・発注書(将来債権) | 請求書(確定した売掛債権) |
| 資金化のタイミング | 受注時点 | 納品・請求後 |
| 短縮できる期間 | 最大6ヵ月程度 | 1〜2ヵ月程度 |
| 取引形態 | 原則2者間 | 2者間・3者間 |
| 手数料相場 | 10〜30%程度 | 2〜10%程度 |
| 審査難易度 | 厳しい傾向 | 比較的通りやすい |
| 取扱業者数 | 少ない | 多い |
| 売掛先への通知 | 不要(2者間) | 2者間は不要/3者間は必要 |
注文書は請求書より早く資金化できる
注文書ファクタリングは、請求書ファクタリングよりも早い段階で資金を調達できます。
通常の掛取引では、受注から納品・請求書発行を経て入金されるまで数ヵ月かかることも珍しくありません。
請求書ファクタリングで短縮できるのは、このうち請求書発行から入金までの期間だけです。一方の注文書ファクタリングは受注した直後から資金化できるため、より前倒しで現金を用意できます。
短縮できる期間は会社によって幅があり、最大90日程度のところもあれば、半年ほど先に納品予定の注文書まで買い取るところもあります。実際にどのくらい早められるかは、利用する会社と案件の内容次第です。
注文書は請求書より手数料が高く審査も厳しい
注文書ファクタリングは、請求書ファクタリングと比べて手数料が高く、審査も厳しめです。納品前という不確実な段階で買い取るぶん、ファクタリング会社が負うリスクが大きいためです。
手数料の目安は次のとおりです。会社や契約方法によって差が大きいため、参考値として捉えてください。
| 種類 | 手数料相場 |
|---|---|
| 注文書ファクタリング | 10〜30%程度 |
| 請求書ファクタリング(2者間) | 8〜18%程度 |
| 請求書ファクタリング(3者間) | 2〜9%程度 |
審査でも、通常のファクタリング以上に発注元(売掛先)の信用力が厳しく確認されます。
注文書ファクタリングの仕組み|2者間契約と3者間契約
注文書ファクタリングは、売掛先に知らせずに契約する2者間が基本です。会社によっては売掛先を交えた3者間に対応する場合もありますが、対応社は限られます。
契約の型は違っても、注文書を提出して審査を受け、契約後に買取金額から手数料を引いた額が入金される、という流れは共通です。
大まかな全体像は次のとおりです。
- ファクタリング会社に申し込み、注文書などの書類を提出する
- 審査を受け、買取金額と手数料が提示される
- 契約すると、手数料を引いた金額が入金される
- 後日、売掛先から代金が支払われたら、その資金でファクタリング会社に送金する
2者間と3者間の違いは、売掛先が関与するかどうかです。それぞれ見ていきます。
2者間ファクタリングの仕組み|売掛先に知られず利用できる
2者間ファクタリングは、利用者とファクタリング会社の2者だけで契約する方式です。注文書ファクタリングは、基本的にこの2者間でおこなわれます。
売掛先へ債権譲渡の通知がいかないため、資金繰りに困っていると勘ぐられる心配がありません。取引先との関係に影響を与えずに資金調達したい場合に向いています。入金の流れは、売掛先から代金が支払われたあと、利用者が速やかにファクタリング会社へ送金する形です。
ただしファクタリング会社にとっては未回収リスクが高くなるため、次に説明する3者間よりも手数料は高めに設定されます。
3者間ファクタリングの仕組み|売掛先の同意が必要
3者間ファクタリングは、利用者とファクタリング会社に売掛先を加えた3者で契約する方式です。
事前に売掛先へ債権譲渡を通知し、同意を得る手続きが必要になります。売掛先からファクタリング会社へ直接代金が支払われるため、未回収リスクが下がり、その分だけ手数料は安くなる傾向があります。
ただし、注文書ファクタリングで3者間に対応する会社は多くありません。またファクタリングの利用が売掛先に伝わるため、取引への影響が気になる場合は慎重に検討してください。
注文書ファクタリングのメリット
注文書ファクタリングには、主に次のメリットがあります。
仕事の着手前に資金を確保できる
材料費・外注費・人件費など、案件の準備にかかる先行費用をまかなえます。資金が足りずに受注をあきらめる、といった機会損失を防げます。
入金までの期間を短縮できる
支払いサイトを最大90日程度早められるため、資金繰りが安定します。入金待ちの間に次の案件へ動くこともできます。
ノンリコース契約が基本で、倒産リスクを負わない
多くの会社が償還請求権なし(ノンリコース)を採用しています。万が一発注元が倒産して代金を回収できなくなっても、利用者が肩代わりして返済する義務は生じません。
信用情報に影響しない
借入ではなく債権の売買のため、信用情報に履歴が残らず、今後の銀行融資の審査にも響きません。担保や保証人も原則不要です。
注文書ファクタリングのデメリット
メリットの多い注文書ファクタリングですが、利用前に知っておきたい注意点もあります。
第一に、手数料が高めである点です。納品前のリスクを含むぶん請求書ファクタリングより手数料が上がりやすく、利益率の低い案件で使うと手元に残る利益がほとんどなくなる恐れがあります。
たとえば受注額100万円・原価率70%の案件を手数料15%で利用すると、手残りは次のように変わります。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 受注額 | 1,000,000円 |
| 原価(材料費・外注費など) | 700,000円 |
| 粗利益(通常時) | 300,000円 |
| ファクタリング手数料(15%) | 150,000円 |
| 残る利益 | 150,000円 |
第二に、対応している会社が少ない点です。注文書ファクタリングは比較的新しく、提供している会社が限られます。相見積もりを取りにくく、特に個人事業主や少額の利用に対応する会社はさらに絞られます。
利益率と資金の必要性を見比べて、本当に使うべき場面かを見極めることが大切です。
注文書ファクタリングを利用すべきケース・避けるべきケース
注文書ファクタリングは、利益率と資金ニーズの緊急性を天秤にかけ、適した場面で使うのが基本です。先行してかかる費用が大きく、入金までが長い業種ほど向いています。向き・不向きを整理すると、次のとおりです。
| 項目 | 向いているケース | 避けたほうがよいケース |
|---|---|---|
| 状況 | 大口受注が決まったが着手金・材料費・外注費が足りない 融資審査待ちのつなぎ資金が必要 |
実績のない新規取引先の注文書しかない |
| 財務 | 粗利率が高く、手数料を払っても利益が十分に残る | 粗利率が低く手数料負けする 慢性的な赤字の補填が目的 |
| 業種 | 建設業・製造業・IT受託開発など、先行負担が大きい業種 | 現金商売が中心で、注文書(売掛債権)が発生しにくい業種 |
一時的な資金のズレを埋める手段としては有効ですが、恒常的な資金不足の穴埋めに繰り返し使うと、手数料の負担で資金繰りがかえって苦しくなります。使うべき場面かどうかを、その都度見極めることが大切です。
注文書ファクタリングの申込から入金までの流れ
注文書ファクタリングは、問い合わせから入金まで最短即日で完了する場合もあります。基本的な流れは次の4ステップです。
- 問い合わせ・申し込み:電話やメール、LINEなどで相談し、希望額や状況を伝えます。
- 必要書類の提出・審査:注文書(発注書)と口座の入出金明細を提出し、審査を受けます。結果は最短即日で提示されます。
- 契約:買取金額と手数料に納得できれば契約に進みます。オンラインで完結できる会社もあります。
- 入金:契約後、指定口座に買取金額が振り込まれます。
必要書類は注文書と入出金明細が基本ですが、契約時に印鑑証明書・納税証明書・登記簿謄本などを求められることもあります。
注文書が手元になくても、受注を確認できるメールや契約書で代用できる場合があるため、書類がそろわないときも一度相談してみるとよいでしょう。
注文書ファクタリングの審査で見られるポイント
注文書ファクタリングの審査では、申し込んだ本人よりも、取引先である発注元の信用力が重視されます。通過率を左右する3つのポイントを解説します。
最重視されるのは発注元(売掛先)の信用力
審査で最も見られるのは、発注元(売掛先)の信用力です。
上場企業や大手企業、官公庁など社会的な信用度が高い相手からの注文書は、代金が支払われる確実性が高いと判断され、審査に通りやすくなります。
反対に、発注元の規模が小さかったり業績が不安定だったりすると、支払いの確実性が低いとみなされ、審査は厳しくなります。申し込む際は、できるだけ信用度の高い発注元の注文書を選ぶと有利です。
次に見られるのは発注元との取引実績
発注元との過去の取引実績も、重要な判断材料です。注文書ファクタリングは、まだ納品も入金もされていない将来債権を買い取るため、その取引が最後まで問題なく完了するかを、過去の実績から推し量ります。
継続的で遅延のない取引ほど有利に働きます。実績が浅い場合でも、下表のような関係性を示せる材料があれば、評価の補強につながります。
| 観点 | 評価されやすい | 評価されにくい |
|---|---|---|
| 取引期間・継続性 | 長期・継続的に取引している | 今回が初めて/単発の取引 |
| 入金の履歴 | これまで遅延やトラブルがない | 過去に支払い遅延があった |
| 取引の記録 | 契約書・メールなど記録が残っている | 口頭中心で記録が乏しい |
注文書は金額・内容の妥当性も見られる
注文書そのものの金額や内容が、実務的に妥当かどうかも確認されます。
発注者名・納品物・納品日・金額・発注日などが明記され、正式な書式で作成されている注文書が望まれます。記載に不備があったり、口約束に近い簡易な書式だったりすると、内容の信頼性が低いとみなされます。
また金額が極端に小さい場合は、追加書類を求められたり、そもそも少額に対応していない会社だと利用を断られたりすることもあります。
注文書ファクタリングは個人事業主・フリーランスでも使える?
注文書ファクタリングは、対応している会社を選べば個人事業主やフリーランスでも利用できます。ただし、法人と比べて審査は厳しめです。
個人事業主は法人登記がなく、債権譲渡登記も打てないため、信用面で不利になりやすいのが実情です。審査に通りやすくするコツは、発注元が法人(できれば上場企業や官公庁)の注文書を選ぶこと。実際、売掛先が法人であることを利用条件にしている会社も多く見られます。
ただし対応する会社は限られます。個人向けの間口の広さでいえば、請求書ファクタリングのほうが選択肢は多くあります。
銀行融資・ビジネスローンとの違い|どちらを選ぶべきか
注文書ファクタリングと、銀行融資・ビジネスローンは、資金調達の手段としてよく比較されます。手数料は融資より高めですが、資金化の早さや審査の通りやすさで違いがあります。迷ったときの判断材料として、両者を整理します。
| 項目 | 注文書ファクタリング | 銀行融資 | ビジネスローン |
|---|---|---|---|
| 法的性質 | 債権の売買(譲渡) | 借入(負債) | 借入(負債) |
| 主な審査対象 | 発注元(売掛先)の信用力 | 自社の返済能力や業績 | 自社の返済能力や業績 |
| 資金化スピード | 最短即日〜数日 | 数週間〜数ヵ月 | 最短即日〜数日 |
| 信用情報への影響 | 残らない | 残る | 残る |
| 担保・保証人 | 原則不要 | 必要な場合あり | 原則不要 |
コストを抑えて長期の運転資金を確保したいなら銀行融資、着手前に急いで必要なつなぎ資金ならファクタリング、という使い分けが基本です。ファクタリングは発注元の信用力を重視するため、自社が赤字や税金の滞納を抱えていても利用できる可能性があります。
注文書ファクタリング会社の選び方
注文書ファクタリングは対応している会社が少なく、法人限定のところも多いため、自社の条件に合う会社を軸を持って選ぶことが大切です。次の3点を確認しましょう。
手数料で選ぶ
数料は会社によって差があり、注文書ファクタリングはもともと高めです。大切なのは、料率そのものより「手数料を引かれたあと、手元へいくら残るか」で比べること。次のポイントを押さえ、複数社を見比べましょう。
| 確認ポイント | 見方のコツ |
|---|---|
| 手数料の上限 | 「〇%〜」の下限は好条件のときだけ。上限まで確認する |
| 2者間・3者間の料率差 | 3者間に対応していれば、手数料が下がる場合がある |
| 手数料以外の費用 | 債権譲渡登記費用・事務手数料などの有無も確認する |
| 相見積もり | 同じ注文書で2〜3社に依頼し、条件を並べて比較する |
資金化スピードで選ぶ
注文書ファクタリングの資金化スピードは会社によって幅があり、最短即日のところもあれば、翌営業日以降になるところもあります。いつまでに資金が必要かを基準に、それに間に合う会社を選びましょう。急ぐときは、次の点も合わせて確認すると確実です。
| 確認ポイント | 見方のコツ |
|---|---|
| 「最短」の条件 | 「最短即日」は好条件のときの目安。通常どのくらいかも確認する |
| 申込の時間帯 | 当日入金は、午前中までの申込が条件になることが多い |
| 手続きの方法 | オンライン完結なら速い。対面・郵送が必須だと時間がかかる |
| 契約方式 | 2者間は速い。3者間は売掛先の同意取得に日数がかかる |
対応金額・対象(法人か個人事業主か)で選ぶ
注文書ファクタリングは、法人限定の会社が少なくありません。個人事業主やフリーランスの場合は、そもそも対応しているか、少額から利用できるかを必ず確認しましょう。買い取ってもらえる金額の下限・上限も、あわせてチェックしておくと安心です。
違法な偽装ファクタリングを見分けるポイント
ファクタリングを装って、実際には違法な高金利貸付をおこなう偽装ファクタリング(ヤミ金)の業者が存在します。
金融庁も、ファクタリングを装った貸付に注意するよう呼びかけており、経済的に貸付と同じ機能を持つ取引は、貸金業登録のない業者がおこなえば違法とされます。次のような特徴がひとつでも見られる業者は避けましょう。
| チェック | 危険なサイン | なぜ危険か |
|---|---|---|
| □ | 償還請求権あり(買い戻し特約がある) | 売掛先が支払わないとき利用者が買い戻す形は実質的な貸付。無登録業者がおこなえば違法 |
| □ | 担保・保証人を求められる | 債権の売買では本来不要。貸付の疑いがある |
| □ | 「給与ファクタリング」をうたっている | 給与(賃金債権)の買取は貸金業に該当。無登録のヤミ金が多い |
| □ | 手数料に消費税が上乗せされている | 債権の譲渡は非課税取引。消費税の上乗せ請求は不適切 |
| □ | 契約書の控えを渡さない | 正規の業者なら必ず交付する。渡さない業者は避ける |
不審な点があれば契約を進めず、他社と比較したうえで、弁護士や金融庁の相談窓口に確認してください。
注文書ファクタリングのおすすめ会社6選
注文書ファクタリングに対応し、間口・手数料・得意分野の異なる6社を紹介します。自社の状況に合う会社を選ぶ参考にしてください。
| 会社名 | 手数料 | 入金スピード | 買取可能額 | 対象 | 注文書対応の特徴 |
|---|---|---|---|---|---|
| ビートレーディング | 2%〜 | 最短即日 | 下限・上限なし | 法人/個人 | 注文書ファクタリングの先駆者。累計9.1万社の実績 |
| BESTPAY | 5%〜 | 最短翌営業日 | 30万〜3億円 | 法人(個人は要確認) | 注文書買取に特化。必要書類3点で申込がラク |
| GMO BtoB早払い | 2%〜12% | 最短2営業日 | 100万〜1億円 | 法人限定 | 東証プライム上場グループ運営。低手数料・継続プランあり |
| トップ・マネジメント | 3.5%〜 | 最短即日 | 最大3億円(売掛先1社あたり1億円) | 法人限定 | 実績45,000件超。大型・高額案件に強い |
| ネクストスタイル | 2%〜 | 最短40分 | 20万円〜 | 法人/個人 | 少額20万円から。個人事業主・フリーランス対応 |
| 土建くん | 1.8%〜 | 最短即日 | 要問い合わせ | 法人/個人 | 建設業に特化。一人親方にも対応 |
ビートレーディング|注文書ファクタリングの先駆者/累計9.1万社の実績

引用元:ビートレーディング
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 手数料 | 2%〜 |
| 入金スピード | 最短2時間 |
| 買取可能額 | 1万円〜30億円 |
| 対象 | 法人・個人事業主 |
| 対応方式 | 2社間/3社間 |
| 必要書類 | 請求書などの売掛債権書類・入出金明細2ヵ月分 |
注文書ファクタリングの実績で選びたい人には、ビートレーディングが向いています。早くから注文書買取を手がけてきた先駆的な一社で、累計9.1万社という取引実績の厚みが安心材料になります。
注文書ファクタリングでは、受注時点の注文書(発注書)と入出金明細があれば申し込め、最短2時間での資金化が可能です。支払いサイトを最大90日ほど短縮できるため、着工前に資材費や外注費がかさむ建設業を中心に利用されています。
売掛先が法人であれば個人事業主でも使え、赤字や税金の滞納で融資を断られた場合でも相談できる間口の広さも特徴です。どの会社にするか迷ったとき、まず候補に挙げやすい総合力の高い一社といえます。
- 注文書ファクタリングを、実績豊富な大手に任せたい人
- 注文書の段階で、できるだけ早く(最短2時間)資金化したい人
- 赤字や税金滞納などで、銀行融資を断られた経験がある人
BESTPAY|注文書買取の専業/必要書類3点で手続きが速い

引用元:BESTPAY
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 手数料 | 5%〜 |
| 入金スピード | 最短翌営業日 |
| 買取可能額 | 30万円〜(売掛先1社あたり上限1億円) |
| 対象 | 法人のみ |
| 対応方式 | 2社間 |
| 必要書類 | 注文書(発注書)・通帳3ヵ月分・本査定申込書の3点 |
注文書ファクタリングだけに絞って任せたい人には、BESTPAY(ベストペイ)が向いています。株式会社アレシアが運営する、注文書買取に特化した専業サービスです。
審査に必要な書類は注文書・通帳・本査定申込書の3点のみで、決算書は不要。信用情報の開示請求もおこなわないため、税金の滞納があっても相談できます。専業ならではの効率化された審査で、申し込みからの手続きがスムーズなのが強みです。
手数料は5%程度からとやや高めですが、償還請求権のないノンリコース契約で、支払いサイトは最大180日まで短縮できます。注文書ファクタリング一本で選びたい法人には、有力な候補となる一社です。
- 注文書ファクタリングだけに絞って検討したい法人
- 決算書の準備が難しい、書類の手間を減らしたい人
- 税金の滞納があり、他社の審査に不安がある人
GMO BtoB早払い|東証プライム上場の安心感と低手数料

引用元:GMO BtoB早払い
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 手数料 | 注文書2〜12%(請求書1〜10%) |
| 入金スピード | 最短2営業日 |
| 買取可能額 | 100万〜1億円(1回あたりの目安5,000万円 注文書は受注額の最大50%まで) |
| 対象 | 法人のみ |
| 対応方式 | 2者間 |
| 必要書類 | 決算書2期分・取引基本契約書・証憑類(見積書/発注書/請求書など) |
上場企業の安心感を重視する法人には、GMO BtoB早払いが向いています。運営は、東証プライムに上場するGMOペイメントゲートウェイ。ファクタリングの自主規制団体OFAの認定事業者でもあり、信頼性の高さが際立ちます。
注文書買取の手数料は2〜12%と業界でも低水準。受注金額の最大50%までを、最短2営業日で資金化できます。一度利用審査を通せば、買取限度内で2回目以降は審査なしに繰り返し使えるため、継続的な資金調達にも向いています。専任の担当者が付き、対面での相談にも対応します。
信頼できる大手で、腰を据えて付き合いたい法人におすすめの一社です。
- 上場企業の運営という安心感を重視したい法人
- 注文書ファクタリングを繰り返し・継続的に利用したい人
- 専任担当のサポートを受けながら進めたい人
トップ・マネジメント|実績45,000件超/大型・高額案件に強い

引用元:トップ・マネジメント
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 手数料 | 2者間3.5%〜/3者間0.5%〜 |
| 入金スピード | 最短即日(審査最短30分) |
| 買取可能額 | 要問い合わせ |
| 対象 | 法人・個人事業主(売掛先が個人・個人事業主の債権は対象外) |
| 対応方式 | 2者間/3者間(2.5者間「電ふぁく」も対応) |
| 必要書類 | 本人確認書類・成因資料(発注書・契約書など)・通帳(+法人は決算書・登記簿、個人は開業届・確定申告書) |
他社の審査に一度落ちた人や、個人事業主にも門戸が広いのがトップ・マネジメントです。創業16年で65,000社以上を支援してきた老舗で、柔軟な審査に定評があります。赤字や税金滞納、創業まもない事業者でも相談できる可能性があります。
注文書ファクタリング(受注書ファクタリング)にも対応し、法人だけでなく個人事業主・フリーランスも利用できます(売掛先が個人の債権は対象外)。手数料は2社間3.5%〜・3社間0.5%〜で、売買手数料以外の費用がかからないと明記しているのも安心材料です。
受ふぁく・ペイブリッジ・電ふぁくなど商品が豊富で、状況に合う方法を選べます。門戸の広さと柔軟な審査を重視する人に向く一社です。
- 他社の審査に落ちた経験があり、柔軟に見てほしい人
- 個人事業主・フリーランスで注文書ファクタリングを使いたい人
- 手数料以外の費用をかけず、明朗な料金で利用したい人
ネクストスタイル|少額20万円から/個人・フリーランスに対応

引用元:ネクストスタイル
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 手数料 | 2%〜 |
| 入金スピード | 最短40分 |
| 買取可能額 | 20万円〜(上限は要問い合わせ) |
| 対象 | 法人・個人事業主・フリーランス(売掛先が法人であること) |
| 対応方式 | 2者間/3者間 |
| 必要書類 | 請求書・注文書などの売掛債権書類・通帳 など |
少額の資金を個人で調達したい人には、ネクストスタイルが向いています。20万円ほどの少額から買い取ってもらえるため、大きな案件でなくても使いやすいのが特徴です。
個人事業主やフリーランスも対象で、売掛先が法人であれば申し込めます(個人間取引の売掛金は対象外)。受注時の注文書も買取対象で、審査通過率98%を公表するなど、柔軟な審査に定評があります。手数料は2%程度からと低めで、最短40分での資金化も可能です。
全国への出張買取や来店不要のオンライン対応もあり、地方の事業者でも使いやすい一社。少額・個人での注文書ファクタリングを考える人の、有力な受け皿になります。
- 20万円ほどの少額から注文書を資金化したい人
- 個人事業主・フリーランスで注文書ファクタリングを使いたい人
- 地方在住で、出張やオンラインで対応してほしい人
土建くん|建設業に特化/一人親方にも対応

引用元:土建くん
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 手数料 | 1.8%〜 |
| 入金スピード | 最短即日(当日16時までの申込) |
| 買取可能額 | 10万円〜(上限は要問い合わせ) |
| 対象 | 法人・個人事業主(一人親方も可) |
| 対応方式 | 2者間/3者間 |
| 必要書類 | 注文書・請書・請求書などの売掛債権書類/出来高・検収がわかる資料 など |
建設業で資金繰りに悩む人には、土建くんが向いています。株式会社ワイズコーポレーションが運営する、建設業に特化したファクタリングです。累計は10,000件を突破し、一人親方から小規模な工務店、中小の元請・下請まで幅広く利用されています。
強みは、建設業特有の事情への理解です。出来高払いや検収の遅れ、材料の先出しや人件費の先払いといった悩みを前提に、注文書や請書の段階から資金化を見立ててくれます。手数料は1.8%からと業界最安クラスで、相手に知られない2者間、料率を抑えやすい3者間のどちらも選べます。
手続きは対面・オンラインの両対応で全国どこからでも申し込めます。建設業で注文書段階の早期資金化を考える人に、最適な一社です。
- 建設業で、注文書や請書の段階から資金化したい人
- 一人親方や小規模な工務店で利用したい人
- 出来高払い・検収遅れなど、建設特有の事情をわかってほしい人

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注文書ファクタリングのよくある質問
注文書ファクタリングの利用にあたって、疑問を持たれやすい点をQ&A形式でまとめました。申し込み前の確認にお役立てください。
Q. 仕事が半分終わっていても使える?
請求書を発行する前の段階なら、注文書など受注を確認できる書類があれば利用できる場合があります。仕事が途中まで進んでいても、多くの会社で相談に応じてもらえます。
Q. 注文書が手元になくても申し込める?
原則として、確定した注文書(発注書)が必要です。ただし、受注を確認できるメールや契約書で代用できる会社もあります。一方、受注が確定していない見積書だけでは利用できないのが基本です。
Q. 申込に必要な書類は?
注文書(発注書)と口座の入出金明細が基本です。契約時には、印鑑証明書・納税証明書・登記簿謄本などを求められることもあります。会社によっては3点ほどの書類で済む場合もあります。
Q. 債権譲渡登記は必要?取引先に知られない?
債権譲渡登記は必須ではありませんが、審査の結果によって求められることがあります。登記をしても、法務局で調べない限り発注元に知られることは基本的にありません。2者間契約なら、売掛先へ通知されないのが原則です。
Q. 建設業で利用が多いのはなぜ?
着手金・資材費・外注費といった先行負担が大きく、入金までの支払いサイトも長くなりやすいためです。公共工事のように納期が長い案件のつなぎ資金として活用されています。
まとめ
注文書ファクタリングは、受注時の注文書を現金化し、仕事に着手する前に資金を確保できる調達手段です。材料費や外注費が先にかかる建設業や製造業など、先行コストの大きい業種で特に役立ちます。
一方で、手数料は請求書ファクタリングより高く、審査も厳しめで、対応している会社も限られます。利益率と資金の必要性を見極めたうえで、手数料の上限や違法業者でないかを確認し、自社の条件(法人か個人か、金額、スピード)に合った会社を選ぶことが、上手に活用するポイントです。

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