弁護士へ依頼すると数十万~数百万の費用がかかる場合があります。
ベンナビ弁護士保険は弁護士依頼で発生する着手金を補償する保険で、月額2,950円で幅広い法的トラブルで利用できます。
- 離婚
- 相続
- 交通事故(自転車事故)
- 近隣トラブル
- ネットの誹謗中傷 など
弁護士保険で法律トラブルに備える
債権とは、債務者に対して何かしらの行為をするよう請求できる権利のことです。
法律上、この債権には多くの種類があり、それぞれルールや特徴などが異なります。
そのため、取引や請求をする際は、この債権ごとの特徴を正しく理解しておくことが重要です。
本記事では、債権について理解したい方に向けて、以下の内容について説明します。
本記事を参考に、債権にはどのような種類があるのかについて詳しくなりましょう。
債権の種類は、以下のように発生原因別と目的別で分類することができます。
分類方法 | 名称 | 概要 |
---|---|---|
発生原因による分類 | 約定債権 | 契約によって成立する債権 |
法定債権 | 事務管理、不当利得、不法行為など法律によって成立する債権 | |
目的による分類 | 特定物債権 | 特定物の給付を目的とした債権 |
種類債権 | 種類と数量で定められるものの給付を目的とした債権 | |
金銭債権 | 金銭の給付を目的とする債権 | |
利息債権 | 利息の給付を目的とする債権 | |
選択債権 | 複数の給付の中から選択することを目的とした債権 |
ここでは、発生原因による分類である約定債権と法定債権について説明します。
約定債権(やくじょうさいけん)とは、契約によって発生する債権のことです。
日本の民法には契約自由の原則があり、誰とどのような契約を締結するのかは私人間で自由に決められます。
契約によって発生する約定債権は、ほかの債権と比べても特に重要であり、中心的なものだといえるでしょう。
法定債権とは、法律(民法)によって成立する債権のことをいいます。
発生原因は3つあり、概要や債権などは以下のとおりとなっています。
発生原因 | 概要 | 債権の例 |
---|---|---|
事務管理 | 他人のために善意でおこなわれる行為 | 費用償還請求権 |
不当利得 | 正当な理由もなく利益を得て、他人に損害を与える行為 | 不当利得返還請求権 |
不法行為 | 故意または過失により他人の権利や利益を侵害する行為 | 損害賠償請求権 |
これらの原因があった場合は、他人に対して何かしらの行為を請求する権利(債権)が発生することになります。
ここでは、目的別に分類した場合の債権について確認しましょう。
特定物債権とは、特定の個性に着目して取引するものに対する債権のことをいいます。
たとえば、土地や中古品といった代わりのきかないものと考えるとわかりやすいでしょう。
種類債権とは、種類と数量で定められる「不特定物」の給付を目的とした債権のことです。
たとえば、オレンジジュース1トン、自動車10台などのように代替品のある債権といえます。
金銭債権とは、一定額の金銭の給付を特定の相手に対して求めることができる債権です。
「1万円の商品を渡したのだから、1万円を支払ってください」と要求するような権利のことをいいます。
なお、この金銭債権には、金額債権、絶対的金種債権、相対的金種債権、特定金銭債権の4種類があります。
金銭債権の種類 | 概要・特徴 |
---|---|
金額債権 | 一定金額の支払いを求める債権のこと |
絶対的金種債権 | 特定の種類の金銭(記念硬貨など)での支払いを求める債権のこと |
相対的金種債権 | 一定の種類の金銭(アメリカドルの1ドル札など)での支払いを求める債権のこと |
特定金銭債権 | 特定の金銭(古銭など)の引き渡しを求める債権のこと |
なお、金銭債権に関する詳しい説明については、以下のページで確認することができます。
利息債権(利息請求権)とは、金銭を貸したときに発生する利息の支払いを求めることができる権利を指します。
利息債権には、大きく以下の2種類があります。
金銭債権の種類 | 概要・特徴 |
---|---|
基本権たる利息債権 | 元本債権から発生する利息債権のこと |
支分権たる利息債権 | 基本権たる利息債権の効果として発生する利息債権のこと |
なお、利息債権を発生させるためには、貸主と借主との間で事前に利息について合意をしておく必要があります。
選択債権とは、複数の給付の中から選択できる債権を指します。
たとえば、パソコンか、海外旅行か、バイクのどれかを受け取れるという債権を指します。
選択権は原則として債務者(渡す側)ですが、債権者(もらう側)や第三者に変更することもできます。
ここでは、債権の主な効力について紹介します。
給付保持力とは、債権者は債務者の給付を適法に保持できる効力のことを指します。
たとえば、A社とB社が10万円の家具の売買をおこない、A社は10万円を、B社は家具を受け取りました。
この場合、相手から返還を要求されたとしても、契約の無効や取消しなどがない限りは返還する必要はありません。
このように、債務者から提供されたものやサービスを適法に保持できる効力のことを債権の給付保持力といいます。
請求力(訴求力)とは、債権者が債務者に対し裁判外や裁判上で給付を請求できる効力のことです。
たとえば、A社とB社が売買契約をしたにもかかわらず、B社が10万円の支払いを拒否したとします。
しかし、売買契約が成立しているため、A社はB社に対して代金を支払うように請求することができます。
このように直接請求をはじめ、訴訟、民事調停、支払督促などで給付を請求できる効力を請求力といいます。
掴取力(かくしゅりょく)とは、債権を金銭債権に転化させ強制執行を実現させる効力のことです。
たとえば、限定モデルの自動車を購入したAさんに対し、B社がその自動車を用意できなかったとします。
この場合、Aさんの債権を金銭債権へ転化させ、この金銭債権に対して強制執行をおこなえるようにするのです。
このように、債務者が債務を履行できない場合でも、強制執行を実現させることができる効力を掴取力といいます。
債権は、発生原因や目的によって分類することが可能です。
債権の種類によってルールや特徴が異なるため、正しく理解して取引などをおこないましょう。
なお、もし債権に関するトラブルが生じた場合は、できる限り早く弁護士に相談することをおすすめします。
◆100万円以上の債権回収に対応◆大手信託銀行の勤務経験◆元・司法書士、マンション管理士等も保有◆家賃滞納・明渡しの他、貸金・売掛金・請負代金のトラブルもご相談を。解決に自信があるからこその有料相談!
事務所詳細を見る【初回面談0円】相手先の納金滞納・未回収分の賃料回収など債権回収に関するお悩みを丁寧にサポート◎ 賃料の立ち退きから回収、個人的な貸金まで、安心してご相談ください【100万円以上の債権回収はお任せください】
事務所詳細を見る【顧問契約5.5万~|約2,000万円の債権回収実績】法人・個人事業主・不動産オーナー様の売掛金回収、未払い賃料回収なら◆企業の福利厚生でのご利用可◆オンライン面談◎※個人案件・詐欺のご相談はお受けしておりません
事務所詳細を見る債権回収でお困りなら弁護士へ無料相談がおすすめ
債権回収では、相手の出方や債権額によってはあまり効果が期待できない場合もあり、自分だけで債権回収を行なおうとしても適切な方法を選択することは難しいでしょう。
そもそも、今の状況でどのような方法を取ればいいのかを提案してくれる弁護士は、相談だけでも力強い味方となってくれます。
「ベンナビ債権回収(旧:債権回収弁護士ナビ)」では、債権回収を得意とする弁護士に直接ご相談ができ、相談料無料、初回の面談相談無料、全国対応で相談を受け付けいる事務所も多くいますので、法人・個人問わず、お金のことで悩み続けているなら、一度債権回収が得意な弁護士にご相談ください。
本記事では、債権について理解したい方に向けて、債権に関する一覧表、発生原因別・目的別の債権の種類、種類ごとの債権のルールや特徴、債権がもっている主な効力などにつ...
ロマンス詐欺は解決が難しい事件です。被害回復できる事案が限られるため、信頼できる弁護士への相談が大切といえるでしょう。中には着手金をだまし取るような行為をして二...
債権トラブルを抱えている場合、金銭債権について把握することも大切です。金銭債権は、債権債務関係における金銭の支払い請求権を指します。本記事では、金銭債権について...
お金を振り込んでから、振り込め詐欺に遭ったことに気づいたとしても諦めることはありません。振り込め詐欺救済法に従って手続きをすれば返金してもらえる可能性があるから...
結婚詐欺の被害は弁護士に相談、依頼することで、被害金を取り戻せたり、加害者の逮捕につなげられたりする可能性があります。本記事では、弁護士に相談できる窓口を紹介す...
インターネット上の詐欺被害に遭ってしまい、どこに相談したらよいのかもわからず、ひとりで悩んでいる方は多いのではないでしょうか。本記事では、詐欺被害の相談先や上手...
本記事では、LINEで詐欺被害に遭ってしまった場合の相談窓口を紹介します。 すでに被害に遭ってしまった場合はもちろん、疑わしいLINEグループに入れられ、個人...
振り込め詐欺に遭ったら、一人で悩まず、すぐにでも専門機関に相談することが重要です。警察や法律事務所、消費生活センターに相談することができます。本記事では、消費生...
2024年から新NISAが始まり、投資に関心を持つ方が増えています。投資を始めたばかりの方は、インターネット上で横行している投資詐欺に騙されないように注意すべき...
スマートフォン(スマホ)利用者をターゲットにした、いわゆる「スマホ詐欺」が横行しています。フィッシング詐欺もスマホ詐欺の一種です。本記事では、スマホ詐欺の代表的...
債権と債務の違いをわかりやすく図解します。相続・相殺・双務契約などの状況別に債権と債務の関係性をお伝えします。個人・法人に関わらず、まずは債権債務の理解を深めて...
債権回収の取立てを代行会社へ委託することを迷われていますか?この記事では債権回収会社に取立てを委託するメリット・デメリットや依頼時の注意点を解説します。自力での...
少額訴訟と通常訴訟の違いについて、また、手続きについてもわかりやすく解説します。
今回の記事では、債権者代位権における、行使することで生じる効果、利用要件、またどのようなシチュエーションで行使されるのかについてまとめました。
債権者にとって債権者破産はどのようなメリットがあるのでしょうか。今回の記事では債権者破産がどのような目的で行われるのか、申立方法や申立要件など債権者破産について...
債権者保護手続きとは、債権者の利益を保護するための手続きです。主に会社分割や合併など組織再編をする際に、必要になります。通常の債権者保護手続は、官報公告と個別通...
投資詐欺の被害に遭ってしまった方は、「どうすればお金を返してもらえるのか」と悩んでいるでしょう。この記事では、投資詐欺の返金を受けるための方法や、そのために準備...
個人の方が顧問弁護士を利用するメリットはどこにあるのでしょうか。今回の記事では顧問弁護士を個人の方が利用するメリットや事例、顧問弁護士を利用する上での注意点につ...
今回の記事では顧問弁護士を利用する上で発生する各費用の相場、費用に対して請け負ってもらえる仕事内容についてまとめました。
今回の記事では、実際に債権者破産の申立をする上で、必要な申立方法や申立書類の作成方法、申立費用について解説していきます。
今回の記事では、債権者と債務者について理解するために、例をとって解説していきますが、債権回収を希望されている債権者の方にとっても、債権者と債務者の関係性を知る事...
SNSなどを中心に、一般消費者を投資詐欺へと誘い込む違法業者が横行しています。よく分からない金融商品の購入を勧誘されたら、投資詐欺の可能性が高いです。本記事では...
自分の思いや理念を後継者に引き継いでいくためにはどんな対策をしていくべきなのか、ぜひこの記事をきっかけに深く考えていいっていただきたいなと思います。
詐欺被害に遭ってしまうと、どのように対応すべきか分からず、途方に暮れてしまう方がたくさんいらっしゃいます。被害者支援センターなどの窓口へ速やかに相談しましょう。...
今回の記事では顧問弁護士を利用する上で発生する各費用の相場、費用に対して請け負ってもらえる仕事内容についてまとめました。
投資詐欺の被害に遭ってしまった方は、「どうすればお金を返してもらえるのか」と悩んでいるでしょう。この記事では、投資詐欺の返金を受けるための方法や、そのために準備...
事業承継を円滑に行っていくためには、今この瞬間から準備しておくべきことがたくさんありますので、ぜひこの記事をご覧いただき、早めの着手をしていっていただけたらなと...
本記事では、債権について理解したい方に向けて、債権に関する一覧表、発生原因別・目的別の債権の種類、種類ごとの債権のルールや特徴、債権がもっている主な効力などにつ...
事業承継をする上で弁護士に依頼するメリット、弁護士に依頼する前に抑えておきたい事業承継の基礎知識、弁護士に依頼した場合の弁護士費用と事業承継の手順についてまとめ...
インターネット上の詐欺被害に遭ってしまい、どこに相談したらよいのかもわからず、ひとりで悩んでいる方は多いのではないでしょうか。本記事では、詐欺被害の相談先や上手...
事業承継を考えている経営者へ向けて、株式評価額の算出方法から、評価額を下げる方法について紹介していきます。
今回の記事では、実際に債権者破産の申立をする上で、必要な申立方法や申立書類の作成方法、申立費用について解説していきます。